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「フェミニズムは、私が生き延びるために必要だった」──清水晶子に聞く、研究の原動力。【女性リーダーたちの挑戦】
──清水先生が、そもそもフェミニズムやクィアスタディーズを研究するにいたったきかっけを教えて下さい... ──清水先生が、そもそもフェミニズムやクィアスタディーズを研究するにいたったきかっけを教えて下さい。 はじめは文学研究者としてシェイクスピアを研究していました。とくに90年代のシェイクスピア研究は、フェミニズムやクィア理論が活発な領域で、それが最初の入り口だと思います。 ──そこには何か、個人的な体験にもとづく問題意識のようなものがあったのでしょうか。 というよりも、純粋に、とくにシェイクスピアの芝居の中にある、演者と観客のあいだ、あるいは作品の中にある、見る/見られるの関係に魅了されました。そうした見る/見られるという視線の関係によって、自分の振る舞い方やあり方が少しずつ規定されたり変わったり、あるいは相手を欺いたりすることがある。そこにはどんな力関係が働いているのかを考えることが、すごく面白かったんです。 もちろん、演劇は観客が見てくれないと成立しないわけですが、シェイクスピアの時代の
2021/05/23 リンク