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asahi.com(朝日新聞社):記憶や認知力の衰えからつくられる「世界」 壊さずに - 文化トピックス - 文化
記憶や認知力の衰えからつくられる「世界」 壊さずに2011年1月27日14時43分 とても近しい高齢者が、病... 記憶や認知力の衰えからつくられる「世界」 壊さずに2011年1月27日14時43分 とても近しい高齢者が、病を機にした長期の入院中、記憶があいまいになり、認知症と診断された。それまでは、家事もこなしていた人が、場所の認識も定かでない。当方は、おろおろするばかりだった。もちろん、初体験の動揺もある。と共に、自身の問題として、長い経験で支えられ、確としてあると信じていた「私」が、実はとてももろいものではないか、という疑いに襲われたからだ。 そんな時、臨床医としての立場から終末期医療に取り組む大井玄さんの『「痴呆(ちほう)老人」は何を見ているか』(新潮新書)を読み、多くを教えられた。彼は、若い研修医に、記憶と認知の働きが衰えた人の世界を解釈する原則として、次の三つを挙げるという。 ヒトは同じ環境にいても、それにおのおのの意味を見いだし、それぞれが別の環境世界に住んでいる。ヒトは、与えられた環境で
2011/01/29 リンク