新型コロナウイルス肺炎患者における重症化因子の検討

背 景 新型コロナウイルス感染症（SARS-CoV2 による感 染症）は 2020 年 3 月 27 日現在、日本国内での感染 者数が 1,200 名を超え、 輸入感染から市中感染症蔓延 期の段階を迎えている。 しかし抗ウイルス薬による治 療に関する報告は限られており 1, 2)、現在日本では COVID-19 に適応を有する治療薬は存在しない。 しか し、ロピナビル・リトナビル, ファビピラビル、シク レソニドの COVID-19 患者への臨床試験が現在日本 で進められている。 抗ウイルス薬の対象と開始のタイ ミングは日本感染症学会より指針が示されており、 50 歳以上で低酸素血症を認めた段階で抗ウイルス薬 の投与を検討する、となっている 3） 。糖尿病・心血管 疾患・慢性肺疾患、喫煙による慢性閉塞性肺疾患、免 疫抑制状態等のある患者においてもそれに準じ、 年齢 にかかわらず、 酸素投与

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"ファビピラビルはPCR法によるSARS-CoV2の排出期間を大幅に低下する"