熊本県内で65人の死亡が確認されている豪雨から18日で2週間。大きな被害を受けた同県芦北町では、現在放送中の釣りアニメのモデル地として、町を挙げてのコラボレーションに取り組もうと動き始めたばかりだった。原作者も被災し、予定されたコラボ企画も延期に。ゆかりの施設の町民らは「アニメで描かれた町を現実に取り戻したい」と少しずつ歩みを進める。(尾崎豪一) 澄んだ海、青く映える山、釣りあげられた新鮮な魚。平成29年から「月刊ヤングチャンピオン烈」で連載中の漫画が原作のアニメ「放課後ていぼう日誌」は、都会出身の女子高校生が田舎町で友人らと釣りを楽しむ姿を描く。芦北町の豊かな自然が作品のモデルだ。主人公らの部室のモデルになった道具小屋の持ち主で、漁師の山元圭介さん(33)は「風景が忠実に再現されており、モデルになったと知ったときはうれしかった」と振り返る。 「たこひげや」の名前でアニメに登場する釣具店の