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ブックマーク / shiba710.hateblo.jp (5)

  • ユーモアと祈りについて――『夫のちんぽが入らない』書評 - 日々の音色とことば

    発売日に書店に行った。あっという間に読んだ。読めてよかった。 夫のちんぽが入らない。編集者はよくこのタイトルで会議を通したなと思う。屋でも注文しづらいだろうし。でも読み終えたら「ああ、これしかなかったんだな」と、ストンと胸に落ちた。 江森丈晃さんが手掛けたデザインと装丁もとても素敵だ。画面だと黒い文字にみえるけれど、実物のは銀箔でタイトルが書かれている。カバーを外すと夜空を思わせる黒に「夫のちんぽが」という言葉が、点々と散っていて、幾何学模様のような線でつながれている。まるで星座のように。 インパクト大のタイトルだから、まずその話から始まるのはしょうがない。でも、ここに書かれているのは単なるウケ狙いの話じゃなくて、下ネタでもなくて、とても切実で壮絶な、苦しく、そして優しさと愛に満ちた半生の物語だ。 www.fusosha.co.jp 著者は“こだま”さん。「塩で揉む」というブログをやっ

    ユーモアと祈りについて――『夫のちんぽが入らない』書評 - 日々の音色とことば
    fiblio
    fiblio 2017/01/20
  • 【告知】新刊『ヒットの崩壊』が11月15日に発売になります。 - 日々の音色とことば

    ヒットの崩壊 (講談社現代新書) 作者: 柴那典 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/11/16 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 今日は告知。11月15日に新刊『ヒットの崩壊』が、講談社現代新書より発売になります。(amazonでは16日発売ですが、書店では15日あたりから並び始めるはずです) 「激変する音楽業界」と「新しいヒットの方程式」をテーマに、各方面に取材して半年くらいかけて書き下ろした一冊です。このブログでも発売までいくつか記事をアップしていこうと思いますが、まずは、ざっくりと内容を。以下が目次です。 ■目次 はじめに 第一章 ヒットなき時代の音楽の行方 1 アーティストもアイドルも「現役」を続ける時代 「音楽不況」は当か? CDは売れなくともアーティストは生き残る 「ブームはいつか終わるもの」だった90年代 「遅咲きバンドマン」が武道館へ 終わらなか

    【告知】新刊『ヒットの崩壊』が11月15日に発売になります。 - 日々の音色とことば
  • 『君の名は。』は、何故ここまでヒットしたのだろうか - 日々の音色とことば

    ■「オタクとリア充」みたいなことじゃない 『君の名は。』を、もう一度観てきた。 www.oricon.co.jp 正直、ここまでヒットすると思ってなかった。興行収入ランキングは3週連続1位。累計では早くも動員481万人、興収62億円を記録している。すごいことになっている。『シン・ゴジラ』も社会現象的なヒットを巻き起こしたけれど、それを上回る成績。評判もすこぶる良い。 なので、今日は『君の名は。』について、ちゃんと書いておこう。僕も試写で観たときには絶賛モードだったけど、ここまでの現象を巻き起こすことは予期してなかった。 なんでこの映画はここまでヒットしたのか? 批評家の東浩紀さんは『君の名は。』のヒットについて、『シン・ゴジラ』とあわせて、こうツイートしている。 シン・ゴジラと君の名は。を見て思ったのは、ひとことで言えば、オタクの時代は終わったんだなということですね。第一世代のガイナックス

    『君の名は。』は、何故ここまでヒットしたのだろうか - 日々の音色とことば
    fiblio
    fiblio 2016/09/14
  • SMAP解散の「真相」と「本当」について - 日々の音色とことば

    ■「関係者」が語るもの 今日はSMAPの解散を巡る「真相」と「当」の話。 と言っても、僕が何かを知ってるわけじゃない。事情通みたいな話をしたいわけじゃない。むしろその逆だ。 そういう話は、スポーツ新聞とか週刊誌とかネットメディアに山ほど載っている。そして、それを見ると、どのスタンスで書かれた文章でも同じ「書かれ方」をしている。というのも、ほとんどが「芸能記者」とか「事務所関係者」とか「テレビ局関係者」とか「知人」みたいな匿名の内部者がコメントし、それを元にストーリーを組み立てる構成になっている。それをもとに、何があったのか、誰と誰との関係がどうなのか、事務所は、元マネージャーはと、いろんな内幕といろんな思惑が語られている。 で。ざっと記事は見たけど、それ以上読む気がしなくなってしまった。なんだか、「関係者」って、そもそも一体なんなんだろう?って改めて思ってしまったのだ。 メンバーの言葉は

    SMAP解散の「真相」と「本当」について - 日々の音色とことば
  • なぜこの巨大な悪意に、誰も気付かないのだろう。――『ドルフィン・ソングを救え!』書評 - 日々の音色とことば

    今回は樋口毅宏さんの小説『ドルフィン・ソングを救え!』について。 献いただいたんだけど、発売日に買って読みました。とても面白かったし、最後にさらっと仕掛けられた鋭い針のようなものに痺れたんだけれど、周囲の反響を見てると「あれ? この部分みんなスルーするの?」と思ったので、ブログに書いておきます。なのでネタバレありです。未読の方はご注意を。でも発売から数ヶ月経ったし、そろそろいいでしょ。 ■あの時代へのタイムスリップ 小説の主人公は45歳、結婚経験なし、子供なしのフリーター「前島トリコ」。2019年に睡眠薬を飲んで自殺を図った元オリーブ少女の彼女がタイムスリップするところからストーリーは始まる。向かった先は1989年。「私にはこの時代でやるべきことがある」と考えた彼女は、かつて青春を捧げたバンド「ドルフィン・ソング」を破局から救い出すために、奔走を始める。 ――というのが大筋のストーリー。

    なぜこの巨大な悪意に、誰も気付かないのだろう。――『ドルフィン・ソングを救え!』書評 - 日々の音色とことば
    fiblio
    fiblio 2016/01/17
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