徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。 ブラジルには人種差別はなく、人種によって差別されない人種的なパラダイスだと言われているが、これは神話に過ぎない。厳然と厳しい黒人に対する人種差別が存在していると言うのが著者ラリー・ローターの見解であることを、前回、論じて来た。 ブラジル男の理想的な女性との関係は、”a white one to marry, a black one to cook, and a mulata to screw."と言う。結婚するなら白人、料理させるなら黒人、寝るならムラタ(白人と黒人の混血)と言うことだが、黒人の居場所は、どこまで行っても、台所であり、ガレージであり、畑であり、工場であり、社会の底辺に住む人間の居る場所に運命づけられているのだと言うのである。 ローターは、黒人は、いくら偉
徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。 ブラジル人は、自分たちの国を人種差別のない人種的民主主義の国だと考えるのが好きで、世界中にこの考え方を、これ宣伝に努めて来た。 実際にも、米国、南ア連邦、マレイシアなどの代表がやって来て、どうすれば、ブラジルのように、人種的な緊張やトラブルなしにやって行けるのか調査したり、米国の社会学者が、ブラジルには人種主義などは存在しないとする教科書を書いて、世界中の大学で教えられていた。 しかし、ブラジルの本当の人種問題は、もっと、複雑で、ブラジルの美しさや、人々の温かさや、或いは、白人のブラジル人が殆ど人種問題を語ったり考えたりしないのに魅せられた一般外人訪問者が感じるほど、単純なものではないと言うのが、ローターの考え方である。 プライドの問題以上に、人種は、ブラジルの秘密であ
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