ついに超大質量ブラックホールの回転速度が正確に計測された。あっと驚く光速の84パーセントという猛スピードだ。 6000万光年離れたところにあるNGC 1365銀河。その中心にあるブラックホールは、320万キロの幅でありながら、質量は太陽の数百万個分に匹敵する。 想像不能な速度で回転しながら、周囲の時空を引きずり、X線を吐き出すガスとチリの大渦巻きを作り出す。 ブラックホールに落ちる物質は1つの方向からのみ落ちており、そのために一方向に押し出されて超超高速スピンが生まれるらしい。 9. 群で徘徊する これまで観察されたなかで最大の銀河には、超大質量ブラックホールが散りばめられている。それはあまりにも巨大で、たった1つの恒星から生まれたとは考えられないものだ。 専門家は、星団、死につつある連星のグループ、複数の小型ブラックホールなどが互いに衝突して、この超巨大ブラックホール集団が誕生したと考え