病死した父親の死亡を届けずに年金をだまし取ったとして、福岡県警は24日、福岡市早良区百道1丁目、無職大和卓弘容疑者(39)を詐欺容疑で逮捕し、発表した。大和容疑者は数年前から父親と2人暮らしで、「ほかに収入がないからあえて死亡届を出さなかった」などと容疑を認めているという。 早良署によると、大和容疑者は父親が08年秋ごろに死亡した際、死亡届を区役所などに提出せず、同年12月〜09年8月、社会保険庁から5回にわたって年金計約142万円を父親名義の口座に振り込ませ、だまし取った疑いがある。現金は生活費や遊興費に使っていたという。 今年9月、自宅で父親の白骨化した遺体が見つかり、大和容疑者が父親名義のキャッシュカードで現金を引き出したとして窃盗容疑で逮捕されていた。