2015年12月21日 はじめに この記事は、Web Accessibility Advent Calendar 2015の20日目の記事です。 この記事では、JIS X 8341-3:2010の制定以来、僕がずっと悩んできた達成基準7.3.1.5の日本語での実装方法について、研究した内容を書きたいと思います。 Webアクセシビリティと言うと、マークアップに関する話題がほとんどという印象がありますが、より本質的に「理解可能なコンテンツ」とするための方法を探ります。 Photo credit: Chasing Daisy / Visualhunt.com / CC BY 達成基準の内容 まず、達成基準7.3.1.5とはどのような達成基準でしょうか。WAICによる日本語訳には以下のように書かれています。 3.1.5 読解レベル: テキストが前期中等教育レベルを超えた読解力を必要とする場合は、補
Fig 1: 擬似要素を利用してテキストをベースライン・グリッドに揃える CSS でテキストをベースライン・グリッドに揃えるとなると、ベースラインの高さに応じて上下のパディングやマージンを調整するアプローチがよく見受けられますが、あまり実用的なものとは言いがたかったと思います。 p { padding-top: 0.30116em; padding-bottom: 0.19884em; /* ... */ } しかし、::before と ::after 擬似要素を利用すると、かんたんにベースライン・グリッドに合わせることができます (Fig 1)。 /* Vertical rhythm unit: 0.5rem */ p { line-height: 1.5rem; margin: 0.5rem 0; } p::before, p::after { content: ""; displa
WordPress の次期デフォルト・テーマ、Twenty Twelve の CSS を見ていたら、body 要素に text-rendering: optimizeLegibility という見慣れないプロパティが指定されていたのでちょっと調べてみました。 The ‘text-rendering’ property – SVG 1.1 (Second Edition) text-rendering | Mozilla Developer Network Cross-browser kerning-pairs & ligatures CSS Text-Rendering | Trent Walton text-rendering プロパティは CSS ではなく SVG の仕様に定義されています。現在のところ利用できるブラウザは Firefox、Chrome、Safari。指定できる値は a
ブログにしてもサイトにしても同じ事が言えますが、サイトのコンテンツで一番読むのは文章です。なので我々作り手も文章の可読性に関してはしっかり考えたいなというところです。 Index 1.文章の可読性とは? 2.文章のブロック・段落 3.行間 4.余白 5.テンポ・リズム 6.フォントについて 1.文章の可読性とは? 当たり前なことですが文章の可読性とはつまり「読みやすさ」です。文字が小さすぎたり、背景色に近い文字だったりすると当然可読性は落ちますね。 コンテンツに記述されていることが優れていても、文章が読みづらそうといった先入観や、読んでいて読みづらいという認識を持つとそのサイトに対してどう思うでしょうか? 文字のサイズが小さいだけならブラウザのサイズを変更して読んでくれるかも知れませんが、他のサイトへ離脱してしまう可能性は十分に考えられます。人はストレスを感じることを嫌がりますのでよっぽど
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