大学・大学院卒の日本人では、60歳前の平均生涯賃金は約2億4000万円、年収にすると約600万円となる。また、国税庁の調査によると、給与所得のなかで正規社員の平均給与は503万ということだ(「令和元年分 民間給与実態統計調査」)。老後2000万円足りない、いや3000万円足りない…など様々な意見があるが、実際、日本人は老後不安を直視しながら、どのような生活を暮らしているのだろうか。 「親からの援助なしでは無理」44歳・会社員 「年収450万円、手取りはおよそ360万円くらいです。妻1人、子2人を養っています。家は都内で、実家に近い中古の一軒家を30歳のとき35年ローンで買いました。3500万円。今14年目ですが、まだ半分も終わってないかと思うと、泣きそうになります…。覚悟を決めてローンをくんだつもりでしたが、果てしなく長いです。コロナで会社の業績も悪く、収入アップは見込めないどころか、この