「経済にとってのデータの価値は、30年前と比較して1,000倍以上である」 現SnowflakeのCEOであるフランク・スルートマン (Frank Slootman) はそう語る (1)。 2012年に創業したSnowflakeは、クラウドデータウェアハウスのリーダー的存在に成長し、2020年にはこれまでのソフトウェア企業として史上最大規模のIPOを果たした。 そして今なお、Snowflakeはこのマーケットを牽引し続け、独自のアプローチによって圧倒的な競争優位性を築き上げている。 どうしてここまでの成長を遂げることができたのか。 この記事では、Snowflakeがもつ競合優位性と、成長を実現したユニークな経営戦略を紐解いていきたい。 強固なプロダクトの競合優位性Snowflakeが提供するソリューションは、クラウド上のデータウェアハウスに対して簡単かつ柔軟に分析を実行することができるとい