山梨県富士河口湖町で人気の撮影スポット、通称「富士山ローソン」に目隠し幕が設置されたのを機に、訪日客のマナー違反に批判が高まった。日本は観光トラブルにどう向き合うべきか。1981年から日本で米欧人客を手掛ける旅行代理店「ジャパン・エクスペリエンス」のティエリー・マンソン社長(50)に聞いた。 ──「富士山ローソン」への目隠し幕設置について この場所は富士山とコンビニ店の構造が美しい風景を生んだ。観光客は、あこがれのシンボルとなった風景を撮りたくて集まった。客が増えて経済的に潤った店もあっただろう。ほかに対処法はなかったのだろうか。(目隠し幕を張る)決定の前に、日本の当局には外国の観光地がトラブル緩和でどんな工夫をしているかも見て欲しかった。 ──日本のオーバーツーリズムをどう思うか 「富士山ローソン」の一件で、日本や外国のメディアが一斉に報じた。反応は少々大げさだと思った。パリで抗議デモが