「共有地の悲劇」などない。あるのは、政府の不必要な干渉により生じた所有者、利用者の無責任な行為だけだと。 徳の起源―他人をおもいやる遺伝子 作者: マットリドレー,岸由二,Matt Ridley,古川奈々子出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2000/06メディア: 単行本 クリック: 35回この商品を含むブログ (23件) を見る 「利己的な遺伝子」から説き始められ、様々な動物集団と人間の集団との行動比較を経て、人間の本性に基づいて「共有地の悲劇などない」と主張されるとぐうの音も出ない。ちなみに、「リバイアサンの悲劇」の前には生態学的保護、高貴なる野人への憧憬がどれだけ間違っているかマット・リドレーからこてんぱんにされている。機会があれば、この辺も話題にしたい。 そもそも、共有地の悲劇という言葉を作ったハーディンが具体例としてあげた中世の共有地の事例すら観察が間違っていたと。 英国の森林