Webの日英翻訳サービスとして2000年9月にスタート。当初からテキスト翻訳機能とWebページ翻訳機能を備え、多くの人に利用されていた。 その後、機能や翻訳言語を拡張した他、iOS/Androidアプリもリリースしていた。 ただ近年はGoogle翻訳やDeepLといった高精度な翻訳サービスが台頭。エキサイト翻訳の存在感が薄まる中、Web翻訳や多言語翻訳などの機能を段階的に縮小していた。
携帯基地局のリソースを活用して、IoTデバイスなどに無線給電(WPT)を行うシステムの開発と実験に、ソフトバンクらが成功した。「AirTag」や「Tile」などのトラッキングデバイスや、センサーなどのIoTデバイスに屋外で給電する用途を想定している。ソフトバンク、京都大学、金沢工業大学が10月7日、共同研究の成果として発表した。 実験では、5Gで使われるミリ波の設備を使い、同一周波数内に通信とWPT機能を乗せた。通信用のベースバンド装置、アンテナなどをそのまま利用しており、現状のミリ波通信の装置でWPTが行えるのが特徴。通信とWPTの分離には、時分割多重のほか、アンテナの出力方向を動的に変えるビームフォーミング技術も使い、動的に比率を調整できる。 「特に都心部では、夜間になると基地局の利用率が下がる。使われていない時間に、WPT機能で街中に配置されているセンサーを駆動させられる」(ソフトバ
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 英オックスフォード大学の研究チームが発表した論文「Signal Injection Attacks against CCD Image Sensors」は、電波を使い、画像認識システムをだまして存在しないものを見せる手法を提案した研究報告だ。任意の文字や画像などを離れた場所からカメラシステムに電波を送信することで、例えば真っ黒であるカメラフレームに文字を浮かび上がらせることもできる。 現在は、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)とCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサーという2つの主要なイメージセンサー・アー
コナミデジタルエンタテインメントは「『桃鉄で駅や地理を覚えて勉強になった』や『日本全国の観光名所や物産に詳しくなった』などの声に応えて教育版を開発した」と経緯を説明。1月には、福岡教育大学附属福岡小学校で教育版桃鉄を使った授業を試験的に実施。フィードバックを反映し、正式リリースに向けて開発を進めているという。 桃太郎電鉄シリーズは1988年のファミリーコンピュータ用ソフト以来、さまざまなゲームハードで展開した人気ゲーム。2020年11月発売の最新作「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」は累計販売本数350万本(2022年3月時点)を突破したとしている。 関連記事 「iOS 16にアプデしないで」 プロセカなどリズムゲームが注意喚起 タップの仕様変更でプレイしにくく セガが、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」iOS版のプレイヤーに対し、「iOS 16」への
寺田稔総務大臣は9月2日、「電波法施行規則」「無線設備規則」「特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則」を一部改正する総務省令を公布し、即日施行した。この省令に合わせる形で、複数の総務省告示も行われている。これらにより、日本国内における「6GHz帯の無線LAN」と「自動車内における5.2GHz帯の無線LAN」の利用が“解禁”されることになる。 今回の総務省令の改正について 今回公布/施行された総務省令は、日本国内における「6GHz帯の無線LAN」と「自動車内における5.2GHz帯の無線LAN」の利用を可能とするために行われる。両方の経緯について、簡単に解説する。 6GHz帯の無線LAN(Wi-Fi 6E) 現行において最新の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」では、より高速な通信を実現するために6GHz帯の電波を利用することも想定されている。しかし、ほとんどの国/地域では6GH
ここ数年のスマホカメラの進化ってすごいよなと思うのである。 4K動画を当たり前のように撮れるとか、夜景モードを使えばどんなに暗くてもきれいに撮れるとか、カメラを3つも4つも搭載しているとか、そういうスペックで分かりやすいところじゃなくて、気がついたら写真がゆがまなくなったよなとか、気がついたらすごく暗い場所でもAFが効くようになったとか、気がついたらダイナミックレンジが広くなったとか、そういうなかなかスペックで語られない基本性能が上がっているのだ。 そしてとうとう、ハイエンドコンデジと同じ1型センサーまで登場した。 そのカメラ性能の進化を見ていると、何が起きているのか、なぜ1型という大きなセンサーが出てきたのか、なぜデフォルトは1200万画素(以下、12MPと記す)なのに4800万画素とか1億画素なんて画素数が必要なのか、気になるよね。 そういう性能や技術の話は、端末メーカーではなく、カメ
水泳用品など手掛けるフットマーク(東京都墨田区)のジェンダーレス水着が大きな話題になっている。正式名称は「男女共用セパレーツ水着」で、体のラインや性別などを気にせず水泳の授業に参加できるようにするため開発した。希望小売価格は6380~6820円。 6月7日に新型水着の概要を発表した当初、同社は「2022年度は3校が導入を予定しており、来年に向けて10校が検討中」としていた。しかし、発表後に学校関係者からの問い合わせが増加。23年度の導入を検討している学校が30校に増えたという(6月17日段階)。 なぜ、新型水着を発売することにしたのか。どういった点が注目されているのか。開発を担当した同社の佐野玲子氏に話を聞いた。
大阪府門真市は6月27日、マイナンバーカード申請サポート会場で、市民1人の顔写真が記録されたSDカードを紛失したと報告した。SDカード内のデータは1度撮影するごとに毎回消去しており、他の市民の画像は入っていないという。 紛失したのは18日。マイナンバーカード申請サポート会場では、申請書作成のために来場者の顔写真を撮影し、その場で印刷するが、紛失時は撮影後に来場者への説明を優先。委託先の従事者が印刷のためカメラからSDカードを取り出そうとしたがカメラの中に入っていなかったという。周囲の捜索や従事者の手荷物検査などを行ったが発見はできなかった。 SDカードに保存されていたデータは来場者1人の顔写真のみで、本人には紛失について説明済み。紛失による被害の発生は確認していない。 門真市は再発防止に向け、委託先事業者に運用の見直しや研修の実施など個人情報管理の徹底を求めるとしている。 記憶媒体の紛失は
経済産業省は6月24日、ネオジム磁石を使ったおもちゃなどを販売する際に、商品説明に「知育」「教育」といった言葉を使わないよう、ECモール事業者に対し協力を要請した。ネオジム磁石製品を子供が誤飲し、開腹手術が必要になるなどの事故が複数起きていることを受けた対応という。 経産省は他にも、(1)商品説明に対象年齢14歳以上と明記すること、(2)子供が誤飲し開腹手術が必要になった事故が複数起きていることを明示し、子供に触れさせないよう注意喚起すること、(3)商品説明に「子供」「親子」「おもちゃ」といった言葉を使わず、子供の写真やイラストを使わないこと──などを、ECモール事業者や販売事業者などに呼び掛けている。 購入者に対しては、ネオジム磁石製品を子供に触れさせないよう注意し、誤飲事故が起きた可能性がある場合は、すぐに医療機関を受診するよう注意喚起している。
衝撃だった「次世代CarPlay」の現実味 車メーカーが「Car OS」に仕切られる未来か「Apple Car」登場か:「自動運転未満」なクルマとドライバーの関係(1/2 ページ) WWDCが今年も始まりました。いつものように日本時間の深夜2時から始まる基調講演を眠い目をこすりながら見ていたところ、目が覚めるような内容が突然現れました。 それはスニークピークとして紹介された「次世代CarPlay」です。 Apple、次世代のCarPlayを公開 対応車は2023年後半に発表 In-Car Experienceを再発明する 画面に表示された次世代CarPlayのUIは、これまでのインフォテイメントスクリーンを超えて、車両のインスツルメントパネル(インパネ)内のスクリーンから伸びるワイドスクリーン全体を使ったとても未来的なものです。
「AWSの各サービス、冒頭の説明文見てもどういうものなのか全然分からなくない? もしAWSがカップラーメン発売したらこんな感じの紹介してると思う」──こんな考えから生まれた、“AWS公式サイト風”にカップ麺を紹介する画像が話題だ。Twitterでは「もはやAWS文学」などの反応があり、5月10日時点で1万3000いいねを集めている。 作成したのは、書籍「OpenCVではじめよう ディープラーニングによる画像認識」などを執筆するKazuya Gokitaさん(@kazoo04)。画像では、カップ麺を「Amazon CR」というサービスだと仮定し、特徴を以下のように説明している。 Amazon CRは、わずかなアクションで素早く安全に喫食可能なフルマネージド統合サービスです。CRを使用すればホットスタンバイ状態のH2OあるいはRawとして麺、醤油または味噌、また葱、肉などを単一のフローとして提
商品情報に、メーカーなどの情報は見当たらず、代わりに「材質は金属」と記載。注意事項として、「500Gや1Tなどは型番です」とし、「実際のメモリは500G=64GB、1T=90GB、16TB=512GB」などと記載。続けて「実際のメモリは具体に実際に準じており、誤差がある可能性がある。お客さんに理解してもらう」(原文ママ)と、たどたどしい日本語での説明もあった。 一般に、消費者庁は商品の表示について「あたかも優れているかのように偽って宣伝する行為は優良誤認表示に当たる」として景品表示法により規制されると案内している。この商品について楽天に問い合わせたところ、同社は「『楽天市場』規約違反の疑い(お客さまに誤認を与える可能性のある行為)を確認いたしましたので、消費者保護の観点から、当該店舗を一時閉店とします」とし、内容を精査し対応を検討すると回答した。 ヤフー広報部にも同様の問い合わせをしたとこ
情報処理推進機構(IPA)は4月25日、これまでは年2回の実施だった基本情報技術者試験(FE)と情報セキュリティマネジメント試験(SG)をいつでも受験できるようにすると発表した。2023年4月からは、受験者が都合の良い日時を選択して受験できるようになる。「受験者の利便性向上を目指す」(IPA)といい、試験時間や出題範囲も変更する。 これまで午前中に150分行っていたFEの「午前試験」は、「科目A試験」に名称を変更し、試験時間を90分に短縮。問題数は80問から60問に減らす。午後に150分行っていた「午後試験」は100分に短縮するが、問題数は11問から20問に増やす。回答する問題を受験者自身が選べる「選択問題」は廃止する。 科目A試験の出題範囲は、午前試験から変更しない。科目B試験は、これまで出題範囲の一部だった「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(疑似言語)」を中心とした構成
総務省の情報通信審議会は4月19日、金子恭之総務大臣に対して「6GHz帯無線LANの導入のための技術的条件」に関する答申を行った。この答申を元に、同省は「Wi-Fi 6E」を始めとする6GHz帯の無線LANを日本国内で利用できるようにするための法令整備を進める方針だ。 【更新:4月22日9時】一部表記を改めました そもそも「Wi-Fi 6E」って何? 最近、「Wi-Fi 6E」への対応をうたうスマートフォン、タブレットやノートPCが増えている。「『Wi-Fi 6』とは何が違うの?」と疑問に思う人もいると思うので、Wi-Fi 6Eとは何なのか、確認しよう。 Wi-Fi 6Eの「E」は「Extended」、つまり「拡張」という意味である。簡単にいうと、2.4GHz帯や5GHz帯に加えて6GHz帯のアンライセンスバンド(免許を取得せずに通信できる周波数帯域)の電波でも通信できるWi-Fi 6のこ
米Twitterのプラットフォーム上での最初のツイートのNFTを購入したハカン・エスタビ氏が4月8日(現地時間)、このNFTをOpenSeaでオークションにかけた。終了は14日の予定だ。 エスタビ氏はこのNFTを291万5835ドル(約3億1640万円)で落札した。同氏は5000万ドルで売り、その半額を寄付したいとツイートしたが、本稿執筆現在の最高入札額は3630ドルだ。 このNFTの最初の売り上げは、ジャック・ドーシー氏が全額アフリカ地域支援の非営利団体Give Directlyに寄付した。 ドーシー氏はエスタビ氏に対し、「99%寄付すればいいのに」とリプライした。 【更新履歴:2022年4月15日午前10時 エスタビ氏が言及した金額を当初500万ドルとしていましたが、5000万ドルの誤りでした。お詫びして訂正します。】 関連記事 TwitterのドーシーCEOの初ツイートNFT、3億円
Twitterでセクシーなお姉さんの人助けをしたら、投資を教わって“4000ドル儲けた”話(1/3 ページ) 「はじめまして、よろしくお愿いします。日本の新型コロナ新規感染者数が激減しているという良いニュースを見ました。私は豪州に住む日豪のハーフです」――新型コロナの感染状況が落ち着いた2021年10月末、こんなメッセージが筆者のTwitterにDM(ダイレクトメッセージ)で届いた。 送り主のアイコン画像は黒いドレスを着た女性だ。名前は仮に「ジェーンさん」とする。Twitterには露出度の高い水着で海水浴を楽しんでいる写真や、ヘリコプターに乗ってサンゴ礁の上を遊覧する写真などを投稿している。趣味は映画鑑賞や旅行で、まさに“海外のセクシーなセレブ”といった雰囲気だ。 かたや筆者はフォロワー数の少ないただの趣味アカウント。DMなんてめったに届かない筆者に、海外セレブからメッセージが飛んできたの
米Googleは1月25日(現地時間)、2021年3月に発表したサードパーティーcookieに代わる技術「FLoC」(Federated Learning of Cohorts)の開発を停止し、新たに「Topics」と呼ぶ技術のテストを年内に開始すると発表した。 同社は、ユーザーのWebプライバシーを改善しつつ適切な広告を表示するための取り組み「Privacy Sandbox」の技術としてFLoCを開発してきたが、ユーザーを特定できてしまう可能性を指摘されたり、この取り組みが独禁法に違反する可能性があるとされたりと、批判が高まっていた。 Googleは「Topicsは、FLoCのテストからの学習と幅広いコミュニティからのフィードバックに基づいて、FLoCに代わるものとして開発する」と語った。 Topicsの大まかな仕組みはこうだ。Webブラウザが、ユーザーのWeb閲覧履歴に基づいて、そのユ
いつものようにヘロヘロと仕事をしていると、突如担当編集の松尾氏からMessengerで「これに対するちゃんとした回答を書けるのは大原さんだなということで、また歴史物をお願いしたく」という依頼が飛び込んできた。 いやちゃんとした回答も何も、上のTreeで出題されたSEライダー氏が正解を出されているわけですが、歴史的経緯というか、ここに至るまでの話というのが長い訳で、その辺りを少し説明してみたいと思う。 ちなみに出題に少しだけ違和感がある(なぜ10bitがキリがいいと思うのか?)のは、筆者もこっち側の人間だからかもしれない。 回答の前に、その根底にある2進数採用の経緯 そもそも非コンピュータ業界の方からすれば、2進数がベースという辺りから違和感を覚えるのではないかと思う。実際、世界最初の計算機(≠電子計算機)とされる「バベッジの階差機関」(写真1)にしても、世界最初の電子計算機(※1)であるE
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 東京大学 Human & Environment Informatics Labの研究チームが開発した「VWind: Virtual Wind Sensation to the Ear by Cross-Modal Effects of Audio-Visual, Thermal, and Vibrotactile Stimuli」は、物理的なファンによる風がないにもかかわらず、風の感覚を耳で得られるヘッドフォン型ウェアラブルデバイスだ。ユーザーの耳には、VRシーンに応じた風の音、振動、温冷が同時に与えられ、あたかも耳に風が当たっているかのような錯覚が提示される。 風の感覚を表現するために
既報の通り、デジタル庁と厚生労働省は12月20日から「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の運用を開始しました。 →「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」サービス開始 何が必要? どうすれば使える? このアプリにはAndroid版とiPhone(iOS)版があるのですが、Android版とiOS版で“ある部分”の情報(表記)が異なることが分かりました。 【追記:12月22日15時】iOS版アプリにおける今後の対応について追記しました 【追記:12月22日19時15分】iOS版アプリの更新について追記しました アプリのセットアップは超簡単 12月20日の記事でも記した通り、必要なモノさえしっかりとそろえれば、このアプリのセットアップは簡単です。サーバの混雑さえなければ、1~2分程度で完了します。 少し細かいことを指摘するなら、Android版はマイナンバーカードの読み取りの例示画像を見直した
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