新海誠作品は『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』はすでに見たことがあります。多くの方が評価する通り、アニメーションは本当に素晴らしい。日常の何気ない一コマをあれだけ美しく描けるのは、彼ぐらいなものでしょう。雨の代々木公園にたくさんの人があこがれを抱いたと思います。 しかし一方で、2作とも生きた人間を語るにしては、どうにも陳腐で薄っぺらい内容であると感じていました。明らかに作り手の都合で動いているとしか思えない人物、わざとらしさが残るアイテムの数々。「青春のど真ん中を生きていた当時の自分は輝いていた」とか「どうせあの女性は高嶺の花だ。手は届かない」とでも言いたげ、内向きで、聞いてもいないのに自分語りでもしそうなナルシズムの匂いを感じる主人公たち。優しさの源も結局自分可愛さゆえの自己保身にすら見えてしまう。拗らせきっていて、なんとなく感情移入ができないのです。だから結局、新海誠の作品が面白い
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