香港では8日、抗議活動に参加していたと見られる男子大学生が死亡し、警察などに対する市民の反発が激しさを増す中、10日も若者らが地下鉄の駅や店舗を壊すなどの過激な行為に及んでいます。 このうち新界地区の住宅地では黒いマスク姿の若者らが集まり、地下鉄の駅の改札口を壊しました。 また駅に隣接する大型商業施設では中国寄りと見なされた企業グループのレストランや商店でテーブルや照明などが破壊され、一部の店舗が営業を取りやめたほか、買い物に来ていた家族連れなどがあわてて避難していました。 香港では一連の抗議活動が始まって9日で5か月となりましたが、大学生の死亡後、警察などに対する市民の反発は激しさを増していて、中には警察への報復を呼びかける市民もいます。 10日夜は9日に続き、香港島の中心部で亡くなった大学生の追悼集会が開かれるほか、11日は高校生などによる授業のボイコットも呼びかけられています。