8波を凌ぐ過去最大の流行を迎えている日本ですが、世界では新たな系統のウイルス「BA.2.86」の登場を注視しています。再び振り出しに戻ってしまうのでしょうか?西浦博さんに最新情報を聞きました。
8波を凌ぐ過去最大の流行を迎えている日本ですが、世界では新たな系統のウイルス「BA.2.86」の登場を注視しています。再び振り出しに戻ってしまうのでしょうか?西浦博さんに最新情報を聞きました。
新型コロナウイルスに感染した後、罹患後症状(後遺症、ロングコビットとも呼ばれる)に悩む人は、2022年の報告ですでに6500万人を超えている。後遺症の特定や診断は難しく、感染後にそれらが現れる確率は、実際には考えられている以上に高い可能性がある。 後遺症の症状には、倦怠感、呼吸困難、ブレインフォグ(思考力・集中力の低下や記憶障害など)といったものがある。生活の質を著しく損なうことにつながるこれらの症状の多くについて、新たな研究結果で指摘されているのは「迷走神経の損傷」に関連性があるということだ。 心臓や肺、消化管など、主要な臓器のすべてに広く分布する迷走神経は、体内の「情報スーパーハイウェイ」とも言える。そのため、この神経が損傷を受ければ、呼吸や消化、あるいは単に体が機能するということにも、混乱が生じることになる。 後遺症がある300人以上を対象に、スペインのジャーマンズ・トリアス・イ・プ
全国3800人以上の母親などで組織する消費者団体「ママエンジェルス」が、14日、県庁で会見を行いました。 会見でメンバーは、マスク着用が個人の判断に委ねられている現在でも、多くの人がマスクの着用を続けていている現状を挙げ、次のように訴えました。 (ママエンジェルス 亀井千春さん) 「学校の先生の中には、まだマスクの着用を続けている人は多数いる。子どもたちもマスク着用を強いられている現状がある」 またマスクの着用で、他人の感情を上手に読み取れないといったコミュニケーション障害などが子どもたちの間で起こっているとし、今後、改めて学校現場で児童生徒や教職員に対して、マスク着用を求めないことの徹底を呼びかけました。
今、子供の間でさまざまな感染症が流行していて、小児科の発熱外来が混雑しているという。小児科医の森戸やすみさんは「マスクの着用や新型コロナワクチンのせいだといううわさが流れているが、根拠はない。マスクの着用や手洗いなどの感染対策が緩んだことが原因の一つなので、むしろそれらの見直しを」という――。 例年と違って小児科は発熱した子供でいっぱい 毎年、大型連休であるゴールデンウィークが終わると、小児科外来は患者さんが減ります。小児科は風邪やインフルエンザの流行する冬のほうが患者さんが多く、夏は少ないのが通例なのです。ところが、今年はどこの小児科クリニックの外来も、発熱した子供たちでいっぱいになっています。クリニックだけでなく、病院の小児病棟も満床になっていることが多いようです。 これは今、子供の間でさまざまな感染症が流行しているため。RSウイルス、溶連菌、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス、
厚生労働省に新型コロナウイルス対策を助言する専門家組織の脇田隆字座長ら有志は19日の会合で、今後、流行「第9波」が起こり「第8波より大きな規模になる可能性も残されている」との見解を示した。国内の感染した人の割合が低いことや、対策の緩和などを理由に挙げた。 【画像】上りエスカレーターで最前列の人がせきをした場合の飛沫拡散のイメージ ワクチンの追加接種や介護・医療現場の感染対策など「死亡リスクの高い高齢者や基礎疾患がある人たちへの対策を継続する必要がある」と訴えている。 見解では、日本は高齢化率が高く、死者数が「他国と比べても多い状況で推移する可能性がある」と指摘。高齢化の進んだ地方に流行の中心が移り、死者数を押し上げることもあり得ると警告した。 厚労省の集計によると18日までの1週間に報告された国内の新型コロナ新規感染者数は前週比1.06倍。33都道府県で増加し、沖縄が1.64倍、石川が1.
2023年5月8日から新型コロナは5類感染症となります。 5類感染症になっても、新型コロナがインフルエンザと同等の疾患とは決して言えない理由の一つにコロナ後遺症の問題があります。 現時点で、コロナ後遺症を予防するための方法について整理しました。 コロナ後遺症とは?新型コロナ後遺症で頻度の高い症状(筆者作成) コロナ後遺症とは、新型コロナに感染してから2ヶ月以上経った後も咳など発症時からある症状が続いたり、回復した後に新たに脱毛などの症状が現れてくる病態を指します。 頻度が高い症状としては「だるさ」「息苦しさ」「嗅覚異常」「脱毛」「集中力低下」などがあります。 これまでの新型コロナ後遺症に関する研究では、 といったことが分かっています。 日本でもすでに4割以上の人が新型コロナに感染していると考えられており、誰がいつ感染してもおかしくない状況である一方で、コロナ後遺症の予防法や治療法は確立され
政府は、新型コロナウイルスの感染症法の位置付けを大型連休明けの5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることを27日、決定した。 コロナ政策の大きな転換点。新型コロナが世界的に流行し、“マスク生活”が日常となって実に3年が経過している。 なぜ大型連休明けの移行となったのか?そして、“マスクなしの生活”にはいつ戻るのか?総理の決断に迫った。 【写真を見る】「G7までにノーマスクを」揺れた官邸 岸田総理決断の裏側 ■「引き下げられる時が来たんじゃないか」 「総理は、コロナ政策に対しては特に“慎重”だ」 総理周辺は、はっきりと語った。 2021年秋、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、結果的に総理の座を譲ることとなった菅前総理。岸田総理は、前政権の後手対応を“反面教師”に、総理に就任するやいなや、当時猛威を振るい始めたオミクロン株への対応として、水際措置の強化を打ち出した。
なぜ医療デマは拡散してしまうのか? ――そもそも子育て中の方は、なぜデマを信じるのだと思われますか? 今西 育児は正解の無い世界だということが大きいでしょう。大きなトラブルがなくても不安になりがちなうえ、母親に負担や責任がのしかかっている。するとそこにヒュッと現れた人が断言調で力強く導いてくれると、その人についていってしまう心理があるのでは。 ワクチンの場合も、真っ当な医療情報では科学的根拠のある部分しかはっきり言うことができず、わからない部分に関しては説明できません。ところが反ワクチンの人たちは、断言しますよね。不安を抱える母親たちは、「わかりづらい」より「わかりやすい」ものに流れていきます。 また今は、コロナ禍で孤独を感じる母親たちが増えているのに、情報だけはバンバン入ってくる。間違った情報を選んでも、致し方ない状況だとは思います。正解がないのもまた育児の楽しさではありますが、その正解
新型コロナ第7波の流行はピークを過ぎましたが、少し遅れてコロナ後遺症の相談が増えてきています。 コロナ後遺症について現時点で分かっていることについてまとめました。 コロナ後遺症の相談件数が急増している大阪府新型コロナ受診相談センターにおける後遺症相談件数の推移(大阪府資料より) 新型コロナ第7波の流行は過去最大の感染者数となり、およそ1000万人が新型コロナウイルスに感染しました。 新規感染者数はピークを過ぎましたが、少し遅れてコロナ後遺症に関する相談が増えてきています。 図は大阪府の後遺症相談件数の推移ですが、8月だけで3000件以上という過去にない規模の相談件数となっています。 新規感染者数のピークは8月中旬でしたので、コロナ後遺症に悩む方はこれからもしばらく増加する可能性があります。 コロナ後遺症とは?コロナ後遺症で頻度の高い症状(筆者作成) コロナ後遺症で頻度が高いのは、図に示した
ことしに入って新型コロナウイルスに感染して亡くなった子どもなど、20歳未満の人について国立感染症研究所が調べたところ、詳しい調査ができたおよそ30人のうちのほぼ半数には基礎疾患がなかったことが分かりました。意識障害やおう吐などが多くみられ、呼吸器以外の症状にも注意する必要があるとしています。 国立感染症研究所はオミクロン株が広がったことし1月から8月までに発症して亡くなった子どもなど、20歳未満の41人のうち、詳しい状況を調査できた29人について分析し、その結果を14日に開かれた厚生労働省の専門家会合に報告しました。 亡くなったのは年齢別に ▽0歳が8人、 ▽1歳から4歳が6人、 ▽5歳から11歳が12人、 ▽12歳から19歳が3人で、 ほぼ半数の15人には基礎疾患がありませんでした。 ワクチンの接種対象年齢だった15人のうち、2回接種していたのは2人だったということです。 医療機関に到着
これはこの研究の著者が、さまざまな高齢国をシミュレーションしてくれたグラフです。灰色のラインが免疫持続期間が3ヶ月の場合です。 赤で囲ってあるのが日本ですが、ここで分析している国々の中で最も多い死亡者数になっています。 日本は超高齢国として知られていますが、極めて厳しい状態です。しかもこの状況がずっと持続する。 エンデミック化した時の介護の現場がどうなるだろうと想像してみて下さい。コンスタントにクラスターが発生するでしょうし、その機会に利用者の人たちにお迎えが来てしまうでしょう。そういうことを繰り返さざるを得ない社会が来ます。 ハイリスクの場とは言え、面会の制限など極端に厳しい感染予防もどこかで諦められると思います。社会としてコロナを皆さんで受け入れることになるので、感染頻度もこれまでよりも高くなります。 命を守りながら進むこともできる——しかし日本では高齢者は予防接種率が非常に高いです。
福岡市の福岡大学病院で120人以上の医療スタッフが新型コロナウイルスの濃厚接触者になるなどして出勤できなくなり、2つの病棟を閉鎖していることが分かりました。感染拡大が続く中、医療の提供にも影響が出ています。 新型コロナウイルスの重点医療機関に指定されている福岡市城南区の福岡大学病院によりますと、病院に勤めている医師や看護師らの医療スタッフおよそ1900人のうち本人が新型コロナに感染したり、家族が感染するなど濃厚接触者になったりして120人以上が出勤できなくなっているということです。 これを受けて、病院は十分な医療を提供できないとして1日までに一般の患者を受け入れている院内の2つの病棟を閉鎖することを決めました。 閉鎖した病棟に入院していた患者については別の病棟に移動させて治療を続けていますが、新たな入院患者の受け入れを一部制限しているということです。 福岡大学病院の石倉宏恭救命救急センター
「軽症なら受診控えて」 「第7波」で緊急声明―感染症学会など 2022年08月02日20時26分 新型コロナウイルスの感染「第7波」を受け、軽症なら受診を控えるよう呼び掛ける日本感染症学会などの記者会見=2日午後、東京都千代田区 日本感染症学会など4学会は2日、東京都内で記者会見し、新型コロナウイルスの感染「第7波」が続く中、「症状が軽い場合は、検査や薬のため医療機関を受診することは避けてほしい」とする緊急声明を発表した。オミクロン株は「順調に経過すれば風邪と大きな違いはない」とした上で、自宅で抗原検査キットを活用したり、市販薬を購入したりするよう求めている。 【図解】新型コロナ都道府県別感染者数・死者数 声明では、「オミクロン株は平均3日で急性期症状が出現するが、ほとんどが2~4日で軽くなる」と指摘。発熱や喉の痛みなどの症状が出た際は「まずは仕事や学校を休んで外出を避け、自宅療養を始めて
各地の学校で熱中症による搬送が相次いでいるとして、文部科学省は9日、全国の教育委員会に対し、小中高校の体育の授業や運動部活動中は、コロナ対策のマスクを外すよう児童生徒に指導することを求める方針を固めた。10日に通知する。同省関係者への取材で分かった。これまでは登下校時のみだったが、体育や部活でも指導することで「着用不要」を徹底させ、熱中症リスクを減らしたい考えだ。 学校の体育ではマスク不要 対処方針改定、考え方明記 新たな通知では、熱中症を「命に関わる重大な問題」と強調。体育と運動部活動、登下校の三つの場面では特にリスクが高いとし「熱中症対策を優先し、児童生徒に対してマスクを外すよう指導する」と明記した。
栃木県で基礎疾患のない10歳未満の女の子が新型コロナウイルスに感染し、先月29日、亡くなりました。 子どもは新型コロナで重症化しにくいとされ、厚生労働省によりますと10歳未満の子どもで亡くなったのは先月26日までで4人と極めてまれです。 栃木県によると、今回亡くなった原因は急性脳症。 急性脳症とは。 どんな点に気をつければいいのか、専門家に聞きました。 基礎疾患のない10歳未満の女の子が急性脳症で死亡 栃木県によりますと、女の子は先月下旬、新型コロナウイルスに感染し発熱などの症状はあったものの、軽症だったため保健所の指示で自宅で療養していたということです。 しかし、その後、容体が急変して病院に救急搬送され集中治療室で治療を受けていましたが、先月29日、感染による「急性脳症」で死亡したということです。 栃木県によりますと、女の子は新型コロナウイルスのワクチンを接種できる5歳に達していましたが
先週行われた県内の公立中学校の卒業式。 ある中学校の卒業式までを追いかけました。 第6波の最中に行われた卒業式には、教職員たちの思いが込められていました。 2月末。 卒業式を2週間後に控えた富山市の芝園中学校では、3年生の担任教師たちが卒業式に向けた打ち合わせをしていました。 連日、1日の感染者数が過去最多を更新していたこの時期。 議題の一つとなっていたのは、146人いる3年生全員がマスクを外して式に参加できないか…。 その可能性を模索していました。 *3年D組 高瀬優子教諭「去年までは完全にマスクをつけた状態の卒業式だったが、晴れ舞台なので、いい顔を保護者にも見てもらいたく、マスク取れないかという(議論)になっている」 3年D組での取材を許されたのは、県立高校の一般入試が終わった今月11日。 卒業式まで、あと4日でした。 *3年D組の生徒「試験、終わりました。合格します。気力で。まだ落ち
新型コロナウイルスに感染した京都府内の生後10カ月の女児が、自宅療養中に症状が悪化し、死亡したことが分かった。基礎疾患はなかった。府の西脇隆俊知事は15日、幼い子どもが自宅療養する場合の対応について「課題を抽出していきたい」と改善策を検討する考えを示した。京都市上京区の府庁で記者団の取材に答えた。 西脇知事は死亡した女児の事例について「小さな子なので、特に配慮が必要として保健所が最初から意識していた」と説明。毎日の健康観察や医療機関への受診調整も行っていたと報告を受けているとして、改めて府の対応に問題はなかったとの認識を示した。 その上で「お子さんの感染の場合の対応ということについては、当然課題を抽出していきたい」と述べた。亡くなった女児の指が小さく、医療機器「パルスオキシメーター」で血中酸素濃度が計測できなかったことについては「全国的な課題だ。(担当部署に)調べるように言っている」と述べ
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