チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(83)が20日、国会内で講演し、「われわれはチベットの独立は求めていない。中国憲法に基づいたすべての権利が与えられるべきだ」などと述べた。講演の要旨は次の通り。 ◇ 「中国がチベットに侵攻してきて以来、約70年の月日がたちました。その間に中国共産党のハードライナー(強硬な人)は、いろんな方法で、私たちチベット人を抑圧し、殺戮(さつりく)し、洗脳し、お金も使うことによってチベット人の精神を抹殺しようと努力してきた。しかしながら、私たちチベット人の精神は抑圧されればされるほど、ますます高まってきた」 「(インドに亡命した)1959年以前の段階において、些細(ささい)な問題は除いて、チベット族と漢族の間に何らかの問題があったということはありませんでした。しかし、その後、彼ら(漢族)の行動によって私たちチベット人に悪い印象を与えることが起きてしまった。