二酸化炭素(CO2)の排出に経済的な価値を付けようとした排出枠を巡る仕組みが揺れている。東日本大震災後に買い手が急減。排出枠はすっかり経済価値を失い、ゼロ円で移転する例も出始めた。それでも、国内排出枠の創出は続いており、買い手不在のまま、在庫は増え続けている。誰にも削減義務を課さぬまま、企業のボランタリーなCO2削減に期待を寄せた国内の排出枠の仕組み。ついに「ゼロ円」になった排出枠の在庫の山は、
電気事業連合会は2011年9月16日、2011年8月分の電力需要実績の速報を発表した。それによると同年8月の電力需要(使用量)は10社販売電力量合計で753億kWhとなり、前年同月比でマイナス11.3%を記録した。産業用の大口電力需要量は前年同月比でマイナス5.8%を記録し、6か月連続して前年同月の実績を下回ることになった。夏の節電の影響が色濃く出ている(【発表リリース、PDF】)。 今調査の概要および用語解説は過去の記事をまとめたページ【大口電力使用量推移(電気事業連合会発表)】で解説している。そちらで確認をしてほしい。 2011年8月においては大口全体で前年同月比マイナス5.8%。「前年同月比」というしばりがあるが、それだけ工場の施設の稼働率が(昨年の同じ月と比べて)減ったことになる。 今月は前月同様にほぼすべての部門で数字の悪化が確認できる(機械は変わらずだが)。マイナス値が多い、そ
アパラチコラで過ごす優雅な時間 メキシコ湾沿いの入り江に面した米フロリダ州の小さな町アパラチコラ。こじんまりした海辺のホテルに宿泊し、バーで新鮮なシーフードを味わえるほか、地ビールの醸造所もある。綿花や漁業で栄えたこの町には、グリークリバイバル(ギリシャ建築への回帰)様式の優雅な住宅が散見される。数キロの沖合に浮かぶセントジョージ島には白い砂浜が広がる。
現在稼動している原発が定期点検に入ったあと、その後、現地の知事による再稼動の認可がおりなかった場合の電力不足が懸念されている。確かに、太陽光や風力発電で原発分を補うには、最低でも10年ー20年かかるだろうし、短期的には、電力不足は相当深刻な問題となるだろう。しかし、電力不足より、もっと心配な議論を忘れてはいないだろうか? それは、電力の供給過剰の問題である。そんなことは、あり得ないと思っている方も多いだろう。この話は、短期的に起こる話ではないが、中長期的には起こりえる話だと思ったほうが良い。経団連が、あるシンクタンクに委託した調査によれば、政府が何ら有効な産業政策を行わなかった場合、今から20年後の、2030年に、日本の電力需要は15%減るとの予測が出されたからである。 私は、この結果に驚かない。まず、民需は、高齢者社会となり電力需要は明らかに減る。そして、産業分野では、特に製造業は、日本
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今回の震災で被害に会われた方々に心よりお見舞い申し上げます。過去に例の少ない悲惨な被害と、過去に例の無い多くの映像記録とに圧倒されつつ、色々と思うこともありました。しかし私の個人的な感情には衆目に晒すほどの価値はありませんので、ここでは自分が書けることを書いていこうと思います。 少し前にニュースを読んでいたら、民主党の岡田幹事長が「計画停電に変えて価格制限を行うべき」と発言したらしい。確かに、現状の輪番停電はあくまでも緊急避難であって、今後より効率の良い方法を考えなければならないことに疑問の余地もなければ議論の余地もない。 ただし、それは「価格制限(価格メカニズムの活用)の方が議論の余地無く望ましい」という事ではない。価格メカニズムの活用は、経済学が得意とする効率的で「エレガント」な解ではあるが、非効率で野暮ったい数量統制(例えば配給制)の方が最適になるケースもあるということを、経済学は教
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