ドイツのそれは0.269%と日本の0.282%を下回っている。2月に入っても、ドイツの長期債の利回りの方が日本のそれより低い状態がしばしば現出している。私の記憶をたどっても、過去にあったのかなかったのか分からなかった。少しデータを調べてもなかなかはっきりしない。データの継続性に問題があったりするためで、出てきた結論は「80年代半ば以降で初めてではないか」ということ。つまり過去にあったとしても30年ぶりということになる。 この表を見ると、ドイツに限らず欧州の債券利回りが軒並み大きく低下しているのが分かる。ドイツのようにほぼ半減しているケースは例外だが、イタリア、スペインなど欧州危機の際には債券利回り急騰が話題になった国でも大幅な低下だ。この債券利回り低下もあって、共通通貨ユーロの対ドル、対円でのレートが一時急落した。 デフレ下の欧州 QEという思い切った措置以外にも、欧州の長期金利を押し下げ