ロングライドを中心にホビーレーサーとして楽しんでいるサイクリストです。 スピード出そうと回転数を上げるとお尻がポンポンと跳ね上がります。 改善するにはどうしたら良いでしょうか? (50代男性) 昨年書いたトレーニング本(『栗村修のいちばん身につく 最強ロードバイクトレーニング』、宝島社)でも触れましたが、近年は基礎練習がないがしろにされる傾向があるようです。パワーなど定量化しやすい指標に基づいたトレーニングも大事なのですが、基本的なスキルトレーニングをおろそかにしてしまうと、せっかくのパワーをスピードに変えることができません。 基礎的なスキルとは、まっすぐ走ること、上手く曲がること、しっかりと止まること、あと無駄なくダンシングができることです。「そんなの簡単じゃん」と思った方は要注意です。ホビーレーサーでこの基本スキルを身に付けている人は、残念ながらほとんどいないようですから。 たとえば「
食欲の秋も終わりを迎え、冬眠に向かうクマさながら、美味しいものですっかり肥えてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。運動量が減って食べる量が増加すると、体重はもちろん増加傾向に。体型の変化にまで影響します。そうなると、まずシャットアウトしたくなるのが高カロリーな脂質だと思います。ただ、脂質はスポーツする身体に重要な役割を果たす上に、上手に使えば主なエネルギー源を脂質に変えることができるといわれています。今回はそんな「脂質」についてのお話をしたいと思います。 「太る」だけじゃない脂質の役割 脂質の摂りすぎは体に良くありませんが、身体にとって重要な働きがありますので摂取しないというのも問題です。脂質はすべての細胞膜に必要ですし、ホルモンを作る材料にもなります。脂質は脂肪組織に存在し、エネルギーを貯蔵する場所であり、臓器を保護する役割もあり、体温を保持する上でも必要な栄養素です。で
確かな“モノ選び”で定評あるヒルクライマーの篠さん。これまでにもヒルクライムクイーンとして厳選した軽量アイテムや、室内トレーニングのお役立ちグッズを紹介していただきました。そんな篠さんは輪行の達人でもあり、新たな山を求めて輪行する旅を「山岳輪行」と名付けて自転車旅を楽しんでいます。旅の荷物とヒルクライムに必要な軽量化。この相反する要素に対して篠さんはどのような輪行術を駆使しているのかを尋ねました。 ◇ ◇ 突然ですが、皆さんは輪行をされますか? 私はヒルクライムにハマって山の近くに引っ越すまで、週に2回の頻度で輪行を活用して山岳ライドを楽しんでいました。できるだけ長く走っていたい日もあれば、気分転換に新しい地域に行きたい日もありますよね。そんなときの、電車で知らない土地へワープできる輪行のワクワク感は溜まりません。 今回は、普段私が輪行する際に使っているアイテムや荷物の内訳
サイクルアクセサリーブランドのミノウラから、新型スマートトレーナー「SmartTurbo(スマートターボ) LSF-9300 神楽 FD」(以下、神楽 FD)が新発売される。それに伴いメディア向け発表会が9月2日、東京都内のサイクリスト向けマンション「ルブリカント」で開催。実走時の乗車感を再現するために、車体の前後輪を外して固定するスマートトレーナーの注目ポイントを紹介する。同製品は10月1日から順次出荷される。 前後輪を外して固定する「神楽 FD」。写真はTTバイクを固定したところ Photo: Kairi ISHIKAWA 車体の負荷軽減と実走感を向上 近年、インドアサイクリング機器やアプリケーションが数多くリリースされ、外出せずとも室内で自転車に乗る環境が充実してきた。その環境を充実させるのに欠かせない機材の一つに、無線自動負荷装置を備えたスマートトレーナーが挙げられる。ズイフト(Z
前回の『予告編』で「今年を勝負の年にする」と宣言し、今シーズンの目標にアマチュアヒルクライマーの甲子園といわれる「マウンテンサイクリングin乗鞍」での自己記録更新を掲げた猪野学さん。「台湾KOMチャレンジ」のフィニッシュで体得した「やればできる」の言葉を信じ、日々トレーニングに打ち込んでいる。しかし、多忙を極める猪野さんに許されたトレーニング時間は1日わずか1時間ほど。限られた時間でも確実に強くなれる効率的な“時短トレーニング”はないのだろうか? そんな悩みへの助言を求めて、猪野さんは現役を退いたばかりの元プロ選手・土井雪広さんのもとを訪ねた。 上りに強いオールラウンダーとして活躍 土井さんは2004年にプロデビュー以降、日本を代表する選手の一人として国内外のレースで活躍。欧州を軸に活動の場を移し、UCI(国際自転車競技連合)プロコンチネンタルチームのスキル・シマノやアルゴス・シマノの一員
「ロードバイクをメンテナンスしたいけど、何を用意したらいいのだろう」という疑問を抱くビギナーも多いはず。そこで、今回からプロショップで豊富な経験を持つメカニックの村田悟志さんが持っておきたい工具やアクセサリーの種類、その使い方を解説。今回は基本的な工具の知識と、揃えておきたい整備用グローブ、エプロン、作業用スタンドについても紹介します。正しく用途や使い方を理解して、愛車のメンテナンスを楽しみましょう! ラモーン村田が工具の種類と基本的な使い方を解説! Photo: Shusaku MATSUO 2020年前半は新型コロナウイルスによって外出が制限され、練習には行けない、レースは中止、各種イベントも自粛と。皆さん、楽しみにしていた事が軒並みできなくてストレスが溜まったと思います。 最近になってようやく、外出自粛が段階的に解除されてきたわけですが…もしも愛車が「自粛期間中ずーっとローラー台に固
ヒルクライムの練習をしていると速度差があまりない前走者に追いついてしまうという事がしばしばあります。 僅かに速度差があるのでそのままダラダラ後ろを走るのも走りにくい上に気まずいので一気に追い抜いてしまうのですが、抜いた後も引き離してしまわないとやはり気まずいのでそこで無駄に体力を使ってその後のペースが乱れてしまいます。 栗村さんこんなときどうするのが良いでしょうか? (30代男性) あるある、よくあります。僕もさんざん経験しました。ヒルクライムだけじゃなくて、平地でもありますよね、こういうこと。自転車のエンジンである人間とは、なんとややこしい存在なのでしょうか。 おっしゃる通り、追いついてしまったときの気まずさに負けて一気に加速してしまうのが一番まずいパターンです。理由は、質問者さんが言うとおり脚を使ってしまうこともありますが、相手の心理への洞察が足りていないのがまずいのかもしれません。
最近の悩みですが、身体の硬い人はクランクを短くした方が良いという記事を読んで170mmから160mmに変更しました。 2カ月弱乗ってますが上りでの速度が安定しません、以前の上りと比べても速度の山がギザギザしています。タイムも遅くなってます、ケイデンスは上がっているのですがどのような要因があるのでしょうか? クランク長さ戻すべきでしょうか? 良いアドバイスお願いします。 (50代男性) 僕が初めてのロードバイクを買ったころから、どういうわけか「クランク長の基準=170mm」という前提がありました。根拠はわかりません。ポジションに関する常識が変わってきた現在でも、クランクに関してはなぜか170mmが基準のままのようですね。 しかし落ち着いて考えてみますと、クランク長のバリエーションの幅はあまりにも狭いことが分かります。ロードバイクに乗る人には、身長150cmの人もいれば2mの人もいるわけで、つ
先月末、一つの声明文がロードレース界を揺るがした。UCI(国際自転車競技連合)に対してプロサイクリングチームを代表する組織AIGCP(Association International des Groupes Cyclistes Professionels、国際プロロードチーム協会)が、2020年に実施される予定の改革を強く非難する声明文を出した。多くのプロチームのサイト、一般民間サイトにも転載され、その反響を物語っている。だが、日本のメデイアは全く取り上げる様子がない。このコラムでできる限り、簡単に説明する。ヨーロッパのロードレースファンだけでなく日本のファンも知るべきだと考えているからだ。 現在の問題をメディアに公開 AIGCPとは2008年に発足され、17のUCIワールドチームと、24のUCIプロコンチネンタルチームをグループ化した協会だ。会長はチーム サンウェブのチームマネージャー
今回のテーマは、私も時折悩まされる「脚の攣り(つり)」です。私の場合は就寝中に起こるもので、痛いけど眠たいので処置も適当となり、無理やり寝てしまうと翌朝は歩行に支障をきたすほどの筋肉痛になっていたことも。足のつりを軽く考えてはいけないと、身をもって体験しました。ですが、この脚つり、起こる理由がわかると予防策がとれるんです。 筋収縮の動きにカルシウムが関与 そもそも「脚がつる」という現象は、脚の筋肉が痙攣している状態です。筋痙攣の原因は疲労や冷えのほか、栄養面から見ると水分やミネラルの不足と考えられています。特に長時間の運動や猛暑での運動は発汗量が多くなることによって、体内の水分量がどんどん減っていき、水分不足となってしまいます。また、汗は水分だけでなくミネラルも含んでいますので、汗をかくと体内の水分とミネラルの両方が体外へ出ていってしまうことになります。 筋肉は水分を多く含んでいますので、
自転車を始めて2年程でカーボンフレームのバイクを買いました。これを機にちゃんとポジションを見てもらおうと、知識と経験豊富な方がいらっしゃるショップでフィッティングをしてもらいました。 すると、ワンサイズフレームが小さすぎてポジションが良くない。このままこのサイズを乗り続けても、これ以上は伸びない成長しないと、キッパリ言われてしまいました。 大きいサイズの自転車に買い替えるしか成長する方法は無いのでしょうか? 買ったばかりの自転車(気に入って買った)を売るのも気が進みません。伸び代が無いとハッキリ言われて凹んでます。助けてください (20代女性) 基本的なことではありますが、スポーツバイクではサイズ選びがとても重要です。 サイズが合っていないバイクに乗るのは、サイズが合っていない服を着るようなものです。動きにくいし、機能性も落ちますし、格好悪くもある。いいとこなしです。「サイズが合ってないん
写真はジャイアントのエアロロード「PROPEL ADVANCED SL 0 DISC」。ディスクロード同様にエアロロードでもビッグメーカーが有利な弱肉強食の時代を迎えそう Photo: Kenta SAWANO ヴェンジ、マドン、システムシックス、S5など、ぶっ飛び系エアロロードは2019シーズンで出揃った感があり、エアロロードカテゴリーは2020モデルではやや落ち着いた印象です。ジャイアント(プロペル)、スコット(フォイル)、ビアンキ(オルトレ)、BMC(タイムマシーン)、タイム(サイロン)あたりがどう動くかが今後の焦点になります。 詳しくは後述しますが、オールラウンドロードの空力性能が上がってきたことを考えると、中途半端なエアロロードではもはや誰も満足してくれなくなり、メンテナンス性やポジションの自由度などを考慮しつつ、TTバイクも真っ青な空力を実現しなければならなくなっています。 で
前回はカタログスペックが絶対的な判断材料にならないことをお伝えしました。それなら、どうやって選べばいいのか。それが今回のテーマです。 あくまで僕の場合ですが、基準は二つ。「性能」と「乗り味」です。後者は「ペダリングフィール」「気持ちよさ」「一体感」「自転車と対話できるかどうか」などと言い換えることもできます。 バイク選びに不可欠な二つの基準 この二つの基準、どっちかではダメなんです。二つのバランスが取れてないとダメ。「鼻歌歌いながら40km/h巡航できるし乗鞍で軽く1時間切れるけど味わいゼロ」という自転車は欲しくなりません(そんな自転車ないけど)。「ペダリングフィール最高だけど300ワットで15km/hしか出ない」もダメ。「ある程度速くて、しかも超気持ちいい」。僕が欲しくなるのはそんな自転車です。 だから、カリカリのハイエンドバイクよりバランスのとれたセカンドグレードのほうが好みに合うこと
『Cyclist』で紹介し、反響が寄せられたケンウッドのウェアラブルワイヤレススピーカー「CAX-NS1BT」。首にかけて音楽を楽しむ新スタイルのオーディオ機器だ。自転車用に開発されたものではないが、周囲の環境音も聞こえるという特徴から、早くもサイクリストたちの間で「サイクリング中でも安全に音楽を楽しむことができる」との口コミが広がっている。サイクリング中の音楽鑑賞は、音質よりも安全性が求められるが、果たしてどんな構造をもって「安全に楽しめる」というのか。編集部記者によるインプレッションを行うとともに、「CAX-NS1BT」の仕組みや特徴をケンウッドの担当者、薛(せつ)遼太さんに伺った。 透明な音のカーテンに包み込まれる感覚 事前情報なしで本音の「CAX-NS1BT」の使用感を試すべく、インタビュー前にまず編集部内でインプレッションを行ってみた。第一印象は「軽い」。首にかけたことを忘れるほ
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