目指すは「J1昇格」よりも「日本一のクラブになること」 木村正明(株式会社ファジアーノ岡山スポーツクラブ代表取締役)インタビュー<前篇> 宇都宮徹壱ウェブマガジン(WM)の最初のゲストは誰がいいだろう──タグマ!の村田要さんとアイデアを出し合った結果、「ファジアーノ岡山の木村正明社長しかいない!」という結論に達した。なるほど、確かにビッグネームだ。と同時に、宇都宮徹壱との親和性も意外と高い。この人以上に、ファーストゲストに相応しい人もそう思い当たらない。 木村さんの経歴に関しては、今さら多くを語る必要はないだろう。1968年生まれで、岡山県岡山市出身。中学からサッカーに熱中する一方で勉学にも勤しみ、東京大学法学部に進学。卒業後はゴールドマン・サックス証券に入社し、35歳で同社のマネージング・ダイレクター(執行役員)に就任する。しかしその3年後、故郷に生まれた「Jリーグを目指すクラブ」ファジ