地上波初放送 映画『Fukushima50』の事実歪曲とミスリード 門田隆将の原作よりひどい事故責任スリカエ、東電批判の甘さの理由 なかでも、映画『Fukushima50』の最大のデマが、「菅首相が事故現場の原発に直接乗り込んできたことでベントが遅れ、被害が拡大した」というストーリーだ。 これは、自民党やその後の安倍政権と応援団によってさんざん垂れ流された話だが、実は、事故調査委員会の報告書で完全に否定されている。まず「ベントを待て」という指示は官邸とは無関係に東電本店が勝手にやったものあること、そもそもベントの遅れ自体が、菅の視察とは関係なく手動の準備に時間がかかったためだったことが判明しているのだ。 しかも、この映画では、菅が直接、福島第一原発に乗り込む原因になった、東電本店の問題について一切触れていない。当時、菅は東電本店にベントが遅れている理由を訊いたが、東電はまったく答えられなか