福島県内では田植えのシーズンを迎えていますが、原発事故後、ことしからコメ作りが認められた水田のうち、実際に作付けが行われるのは全体の14%にとどまっていることがNHKの取材で分かりました。 福島県内では原発事故の影響で避難区域に指定された地域などでコメの作付けが制限されたほか、自粛も続いていましたが、検査態勢が整ったことなどから農林水産省は南相馬市など11の市町村のおよそ6300ヘクタールの水田で新たにコメの作付けを認めました。 このうち、広野町でも3日、3年ぶりに田植えが始まりました。 NHKでは新たに作付けが認められた水田を抱える各市町村に取材したところ、ことし実際に作付けが行われるのは、およそ890ヘクタール、全体の14%にとどまっていることが分かりました。 作付けを行わない理由について、農家からは、避難しているため水田の管理ができないとか、除染や震災で壊れた水路などの復旧が進んでい