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レビューとbookに関するkanimasterのブックマーク (77)

  • タモリがジャズについて語る 村上春樹訳の評伝『スタン・ゲッツ』を読んで | レビュー | Book Bang -ブックバン-

    タモリさん 天才的ジャズテナーサックス奏者スタン・ゲッツの克明な伝記。ジャズファンなら必ず聴いているはずだがそれ以外の方なら、ボサノバの名曲「イパネマの娘」でテナーを吹いている人といえば思い出してくれるでしょう。ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスのようにジャズに革命を起こしたミュージシァンではないが、その時代に応じてまたその時の共演者によって美妙に反応し影響を受けながら自分の魂を深めていくジャズマンだ。その才能が見事に開花したのが「イパネマの娘」。ボサノバという当時ブラジルの片隅で生まれたポルトガル語でしか歌われなかった音楽を、全く無名の歌手アストラッド・ジルベルトに英語で歌わせジャズに巧みに取り込んで世界的にヒットさせた。これはジャズ史上最も多く売れたレコードのひとつで一九六五年グラミー賞において投票の結果ビートルズの「抱きしめたい」を抜き最優秀レコードに、またボサノバを創った一人

    タモリがジャズについて語る 村上春樹訳の評伝『スタン・ゲッツ』を読んで | レビュー | Book Bang -ブックバン-
  • 売れると評判の小泉今日子書評連載 オファー段階でプロ意識 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

    小泉今日子(49才)が書いた書評は、翌日から飛ぶように売れる――そんな伝説ができるほど、いつのまにかキョンキョンは好きの間でも“アイドル”になっていた。 毎週日曜、読売新聞の読書面の書評コーナー。執筆する読書委員は、作家や文芸評論家、大学の文学部教授などがほとんどだ。その中で2005年、女優・歌手という異色の存在ながら、読書委員に抜擢されたのが小泉だった。 大半の委員は任期の2年間で交代する。ところが、書評でも多くのファンを獲得してきた小泉は昨年まで、異例の長さといえる「5期10年」も委員をつとめてきた。10月末、そうした書評のなかから97冊分を収録した『小泉今日子書評集』(中央公論新社)が上梓され、話題を呼んでいる。 小泉に読書委員を依頼した読売新聞文化部編集委員の鵜飼哲夫さんが振り返る。 「ベストセラーになった小泉さんの自伝的なエッセイ集『パンダのanan』(1997年)を

    売れると評判の小泉今日子書評連載 オファー段階でプロ意識 (NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース
  • 鈴木大介氏の著作『最貧困女子』を読みました。

    鈴木大介氏の著作『最貧困女子』(幻冬舎新書、ISBN-13: 978-4344983618)を読みました。 売春などを生業としつつ、風俗の世界からも、福祉からもの世界からも排除されている女性たちに関するです。 もちろん、現在のことを書いたです。 感想を書こうと思ったら、ぜんぜん指が進まない。 読んだ直後はそうでもなくって、スラッと書けると思ってました。 何がそうさせたのか? それは、たぶん全編に渡って通奏低音にように響く、著者である鈴木大介氏の絶叫ではないかと思います。 ”音を言えばルポライターとしての僕の心情は、もう限界だ。”(p.210) 当事者である女性たちに共感するのではなく、彼女たちのことを、見てしまった者、知ってしまった者としての苦しみが吐露されていました。 自分自身、短い間でしたが、かつて風俗業界の周辺で働いていたことがありました。 障害者福祉の現場でも働いていました。

    鈴木大介氏の著作『最貧困女子』を読みました。
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    kanimaster 2014/11/11
    「全編に渡って通奏低音にように響く、著者である鈴木大介氏の絶叫」
  • 【読書感想】江戸しぐさの正体 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 作者: 原田実出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/26メディア: 新書この商品を含むブログ (47件) を見る 内容紹介 「江戸しぐさ」とは、現実逃避から生まれた架空の伝統である書は、「江戸しぐさ」を徹底的に検証したものだ。 「江戸しぐさ」は、そのネーミングとは裏腹に、一九八〇年代に芝三光という反骨の知識人によって生み出されたものである。そのため、そこで述べられるマナーは、実際の江戸時代の風俗からかけ離れたものとなっている。芝の没後に繰り広げられた越川禮子を中心とする普及活動、桐山勝の助力による「NPO法人設立」を経て、現在では教育現場で道徳教育の教材として用いられるまでになってしまった。 しかし、「江戸しぐさ」は偽史であり、オカルトであり、現実逃避の産物として生み出されたものである。我々は、偽りを子供たちに教え

    【読書感想】江戸しぐさの正体 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
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    kanimaster 2014/09/17
    「こぶし腰浮かせ」はジャングルクルーズが起源だと思っている。昔の渡し船は馬も乗せるので、ベンチはついてない。
  • 「文章力」の基本と「表現」を考える『危険な文章講座』 - ぐるりみち。

    なんだか変なを手に取ってしまったな、というのが第一印象だった。タイトルは、『危険な文章講座』。いや、「危険」ってなんやねん。どこはかとなく漂う、胡散臭さ。こんなん読んで、大丈夫なん? 開いて読み始めてみれば、どことなく「個人ブログ」のニオイがする書き口。 自身の主張に括弧を付けて、セルフツッコミをするスタンスだったり、「いや、冗談ですって。ちょっと比喩がオーバーでした。そんなに大層なもんじゃありませんて」という、表現の軽さだったり。……うん、ちょっと、謎の親近感を覚えてしまった。 にも関わらず、“文章講座”を冠する書名に対する疑わしさと、思わず「ブログでおk」とツッコミたくなるような軽妙さにモヤモヤを抱えながら、読み始めた書。 読み終えてみれば、「文章」に限らず「表現」や「言語」、果てはそれらを総合した「文化」にまで及ぶ示唆に富んだ内容であり、おもしろかったです。 そう、“良書”と言う

    「文章力」の基本と「表現」を考える『危険な文章講座』 - ぐるりみち。
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    kanimaster 2014/09/02
    1998年の新書。
  • 夢十夜を十夜で/高山宏: DESIGN IT! w/LOVE

    不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 いいがあるのではない。いい読書があるだけなのだと思う。 いいがあったら教えてくださいと言われることは多いけど、そんなことは教えられるものではないとなかなか教えられるものではないと思う。いいかどうかは読書する人次第であって、結局は読む人が自分が読みたいと思うを読む以外に、いい読書をする方法はないと思います。 勉強のためにを読む場合でも実はおんなじだ。 勉強したい分野にあわせて、読むを選ぶのはいまどき間違いだと思う。 さまざまな領域で専門分野なるものが瓦解している現在において、ある領域の知を得るためにその領域の専門書を読むというのはナンセンスだということに早く気づいたほうがいいと思います。 当に何かを学びたければ、好きな内容のを読み、そこで感じたことを自分の学び

    夢十夜を十夜で/高山宏: DESIGN IT! w/LOVE
  • 金井美恵子に見透かされる。震災にさいして「言葉を失った」などと簡単に言ってしまった欺瞞とか - エキサイトニュース

    エッセイや批評も25冊くらい読んできた。 そのエッセイから金井さんが自選した4巻『金井美恵子エッセイ・コレクション』全4巻の最終巻が、来月(2013年12月)に出る予定だ。 さて、金井さんは2002年からもう10年以上、朝日新聞社(2008年以降は朝日新聞出版)のPR誌《一冊の》にエッセイを連載してきた。 だいたい2年ごとににまとまっている。先日、5冊目の単行が出た。 新刊が出るたびに、ドキドキしながら読んでいる。 ドキドキの理由はあとで述べます。 こう息長く連載が続くと、新刊が出るのを、なにやら私の人生の節目のように、いつのまにか感じてしまっている。こんな連載ってなかなかない。 2013年9月末までの5冊を刊行順に並べるとこうなる。 『目白雑録』朝日新聞社、2004年、のち朝日文庫 『目白雑録2』朝日新聞社、2006年、のち朝日文庫 『目白雑録3』朝日新聞出版、2009年、のち朝

    金井美恵子に見透かされる。震災にさいして「言葉を失った」などと簡単に言ってしまった欺瞞とか - エキサイトニュース
  • 自意識をめぐる群像劇 – 朝井リョウ「何者」

    何者 この著者が一番気になっているのは、多分、自分も含めた人々、特に若者たちの自意識なんだろう。それを単に、自意識過剰な人達、─所謂、昔っからそういう人間は「嫌な奴」と決まってるわけだけど、そういう「嫌な部分」を明るみに出すのではなくて、「自意識過剰な人達」のことを揶揄したり、批判したりしている人達の「自意識過剰」さみたいなものも含めて扱うってところにこの人の作品の面白さがあるのだろうと思う。 だいたい自意識過剰な人達とか、自分はこういう人間で、みたいなことを自分で主張したり定義したりする人ってのは、コミュニティの中では嫌われる。これは今も昔もそうなんだろうけど、昔は自分を表現する手段が話をするとかしかなかったものが、ソーシャルメディアの普及のせいで、誰にも話かけたり、主張したりもしてないけど、自身を演出することができるようになってしまった。そのせいで、一見過剰な自意識は直接的なコミュニテ

    自意識をめぐる群像劇 – 朝井リョウ「何者」
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    kanimaster 2013/04/07
    面白そうだ。
  • 「さよならピアノソナタ」読了 - 24時間残念営業

    2013-03-26 「さよならピアノソナタ」読了 死んだ……。 このエントリは「さよならピアノソナタ」1巻の非常に気持ち悪い感想です。もはや感想なのか眦を決して目から精子出してるのかわかんないような文章となっております。42歳のおっさんが身も世もなく「青春」の眼前で五体投地してるような文章を見たくない方は、回れ右することを推奨します。かなり強く。 いやね、ちょっと時間あるし長風呂しながらでも読もうかと思ったんすけど、忘れてったんですよ。もう風呂入っちゃったらしょうがないじゃないですか。で、もなしに湯船につかろうと思ったんですけど、やっぱ退屈ですわね。しょうがないから全身ずぶ濡れのまま、貧相な42歳の悲しい息子を隠しながらですね、とりあえず風呂場のそばのどこかにないかなーと思ってうろうろしてたら、買ったまま放置してたら「さよならピアノソナタ」があったんすよ。いつから放置してたか知ん

  • 明治天皇、カフェオレ、麩饅頭 - 虚無回転レシーブ

    『明治天皇の一日 皇室システムの伝統と現在 』(新潮新書)を読んだ。 明治天皇の一日 皇室システムの伝統と現在 (新潮新書)posted with AZlink at 2013.3.19米窪 明美 新潮社 売り上げランキング: 301616 Amazon.co.jp で詳細を見る まえがきで、次のように書の概要が説明されている。 書では、明治宮廷での、天皇、女官、侍従たちの何気ない一日の生活ぶりをじっくりと見てゆくことにします。(中略)戦争など非常時ではなく、むしろ、平凡な普段の生活の中にこそ、変えがたい宮廷のシステムの謎が潜んでいるはずです。特に「奥」と呼ばれる、女官たちが仕えるプライベートスペースでの過ごし方は、いろいろな面で重要です。日常の些細な物事の中に、皮膚感覚のそれゆえに変えがたい、宮廷問題の核心があるはずだと思うのです。 こうして、明治宮廷の一日が再現されていく。基的に

    明治天皇、カフェオレ、麩饅頭 - 虚無回転レシーブ
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    kanimaster 2013/03/21
    ちゃんと本の内容について書いてある。
  • 「話せば分かる」は間違い!? ──正しいコミュニケーションとは | ライフハッカー・ジャパン

    「論理的に説明しているのに理解してもらえない」とか、「何度話しても結論が出ない」というようなストレスは、ビジネスにおいて避けて通れないもの。しかし『ていねいなのに伝わらない「話せばわかる」症候群』(北川達夫、平田オリザ著、日経ビジネス人文庫)のまえがきで、著者のひとりである平田オリザ氏はコミュニケーションに関する2つの間違いを指摘しています。 一つは、日人の多くが、「中身がよければ伝わる」と教え育てられてきた点だ。(4ページより) しかし、それは単なる精神論。中身がいいときほど、伝え方をよく考えなければいけないといいます。 もうひとつの誤謬は、「いまの若者たちはコミュニケーション能力がいちじるしく衰えている」という偏見。(4ページより) 「近頃の若者たちは......」という愚痴の大半は、自分の要求しているコミュニケーション能力とは違う能力を持ったものに対する違和感の表明にすぎない。(5

    「話せば分かる」は間違い!? ──正しいコミュニケーションとは | ライフハッカー・ジャパン
    kanimaster
    kanimaster 2013/02/21
    本の内容を要約しているだけのひどいレビュー。
  • 現代に蘇った「感じの良いヒトラー」が70年前と同じ主張を繰り広げる、興味深くも危険なベストセラー"Er ist wieder da"(川口 マーン 惠美) @gendai_biz

    現代に蘇った「感じの良いヒトラー」が70年前と同じ主張を繰り広げる、興味深くも危険なベストセラー"Er ist wieder da" 私なら、「ヒトラーの復活」と訳すだろうか。原題は"Er ist wieder da"、そのまま英語にすれば、"He is here again"となる。去年出版されて、秋のフランクフルトのブックフェアで話題になり、今年1月、12刷が出た。驚愕のベストセラーだ。 "彼"というのはヒトラーのことで、なぜか2011年の夏に、ベルリン市内のとある空き地で忽然と目を覚ます。頭上には青空。敵機襲来の気配はない。横になったまま考えるが、状況が把握できない。夕べは何をしていただろうか。エファと一緒にソファに座って、そうそう、古いピストルを彼女に見せたっけ。でも、それからが思い出せない・・・。 ようやく起き上がる。総統のユニフォームの埃を払う。ちょっと頭痛がするが、けがもない

    現代に蘇った「感じの良いヒトラー」が70年前と同じ主張を繰り広げる、興味深くも危険なベストセラー"Er ist wieder da"(川口 マーン 惠美) @gendai_biz
  • 『レトリック感覚』と『レトリック認識』はスゴ本

    使い慣れた道具の構造が分かり、より効果的に扱えるようになる。これまでヒューリスティックに馴れていた手段が、一つ一つ狙い撃ちできるようになる。こいつ片手に、そこらのラノベを魔改造したり、漱石や維新を読み直したら、さぞかし楽しかろう。 レトリックというと、言葉をねじる修飾法とか、議論に勝つ説得術といった印象がある。もちろんその通り。アリストテレスによって弁論術・詩学として集大成され、ヨーロッパで精錬された修辞学は、言語に説得効果と美的効果を与える技術体系だ。 だが、「技巧や形式に走る」といって、棄ててしまったのが現代なのだと弾劾する。ものには名があるから、妙に飾らないで、名で呼ぶのがいい……そんな俗物的な言語写実主義の教訓が、私たちの楽天的すぎた科学主義=合理主義=実用主義と混ぜこぜになって、言語感覚を狂わせたのだという。 できあいの言語をじゅうぶん便利なコミュニケーションの道具と信じ、形

    『レトリック感覚』と『レトリック認識』はスゴ本
    kanimaster
    kanimaster 2012/12/26
    この2冊は名著。何度も繰り返し読んだ。
  • p-amateras.com

  • 【1718日目】書評「デフレ化するセックス」(中村淳彦・宝島社新書) | ホワイトハンズのイベント情報2018

    「障がい者の性」問題の解決、性労働の社会化、そして新しい「性の公共」をつくることを目標に日夜奮闘している非営利組織・一般社団法人ホワイトハンズのイベント情報を中心にアップいたします。合言葉は「ホワイトハンズがやらねば、誰がやる!」

    kanimaster
    kanimaster 2012/12/13
    いろいろわけがわからない。
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    テレビドラマ 【動画】「ナイツ&マジック」をフルで無料視聴する方法と見逃し配信サイト 2021年9月27日 chigusa@atonality.jp

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  • 『千野帽子俳句いきなり入門』

    遅ればせながら、千野帽子さんの『俳句いきなり入門』(NHK出版新書)を読みましたです。 アソシエの連載で読んだこととか、ツイッターで千野さんが再三発言されていたことがほとんどだったので、買うほどでもなかったかなあとも思うけれど、俳句気でやろうと思って二年弱の身としては、やはりいろいろ腑に落ちることが多かったです。 何回読んでも笑えるのは、千野さんが初めて句会に参加したときのことですね。このリアル再現実況(?)には、わたしも実感&共感&同感、という感じ。けっこう大胆な質問とかしてたよなーと、我が身を振り返って赤面したり。 初めての句会って、やはり右も左も何もわかっていないし、新鮮な驚きに満ちていたものです。 このの、どこに一番感動したかというと、二つあります(一番と言いながら二つ)。 ひとつは、俳句のルールについて、「正確にはルールではない。マナーだ」と書かれているところ。季語とか定型

    『千野帽子俳句いきなり入門』
  • 『出ない順 試験に出ない英単語』新刊超速レビュー - HONZ

    世の中には真の意味で、役に立たないというものがある。あらゆるは役に立たない、という議論もあるが、そんな深遠なことじゃなく、見た瞬間に役に立たないとわかる、ばかばかしさやくだらなさを乗り越え、「役立たずな方向」に、全力で、一生懸命、真剣に突き進むたちのことだ。最近なら『醤油鯛』もすばらしいが、ここにまた一冊、そんな愛すべきが誕生した。 試験に出ないのである。しかも「出ない順」である。 ちなみに最初の単語、すなわちもっとも出ない単語はsalmon carpaccioである。carpaccioって英語か、というツッコミは脇に置き、例文は下記だ。 Bob laughed so hard that the salmon carpaccio came out of his nose. ボブは笑い過ぎてサーモンカルパッチョが鼻から出ました。 皆さん、大事ですから暗記して下さい。 対象は大学受験

    『出ない順 試験に出ない英単語』新刊超速レビュー - HONZ
  • イメージの強度

    カミキリムシの声は字で書くと「キイキイ」と、それほど不思議のない軋むような音ですが、実際、かなり独特の感じがあります。あれはなんなんだろうなあ、と、思いが残る声。 天牛を鳴かすや黄泉の誰のこゑ  堀裕樹 なるほど、そうでしたか。黄泉。カミキリムシに「黄泉」という別の世の、不特定の「人」を結びつけて、読後も句の残響が長らく残るような句です。 この句の収められているのは句集『熊野曼陀羅』(2012年9月/文學の森)。302句は、明確に「連作・熊野」とはいえないようですが、ゆるやかに連作的ではあります。 全体に、イメージの《強度 intensity》が求められています。 (いやらしく=エッチに、英語も併記。「イメージの」と来ればわかるとは思いますが、「強さ」というのは人によっていろいろな意味に受け取るようなので) 《イメージの強度》とは、例えば《ニュアンス》や《あえか》とは逆、といえばわかりや

    kanimaster
    kanimaster 2012/09/17
    『熊野曼陀羅』レビュー。
  • 俳句時評 第63回 湊圭史 « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

    新書で俳句を 残暑です。暑い、暑いといいながら、エアコンをつけるのを我慢してこれを書いています。暑い、暑い。 ちょっと字を変えて、熱いといえば、今週の「週刊俳句」に載った島田牙城氏の「『俳句』2012年8月号『緊急座談会』読後緊急報告『輸入品の二十四節気とはずれがある』は間違ひだ!」(タイトル長!)は熱のこもった論陣をはっていて、とても勉強になります。 もうお判りだらうが、夏は暑い、冬は寒い、といふのは勘違ひである。冬至、春分、夏至、秋分を季節の中央に置くとはどういふ事だつたのか。日の一番長い三ヶ月が夏、日の一番短い三ヶ月が冬なのである。中国、そしてそれを輸入した日の春夏秋冬とは、先づ第一に日の長さで決まつてきたのであつて、気温で決めた物ではない。だから当然、日中国になんらの「ずれ」も存在しないし、それを気温で語るとすると、兆から闌までとなる。これを、ごく自然に、農耕民族たる中国の人

    kanimaster
    kanimaster 2012/08/24
    『俳句いきなり入門』と『怖い俳句』のレビュー。