加須市は14日、名物であるうどんのPRと消費促進を図るため、「うどんの日」を制定すると発表した。市内に残る古文書などから「6月25日」とする方針で、条例化も検討している。 江戸初期、市内では小麦の生産が盛んに行われ、うどんを食べる習慣が定着。同市不動岡の「不動尊總願寺」には、加須名物のうどん粉を贈られた館林城主・松平清武からの礼状が残されており、6月25日付と記されていた。6月はちょうど小麦の収穫期に当たるため、この日を「うどんの日」とする案が浮上した。 市は「うどんの日に合わせてPR週間を設けたい」とし、新年度予算案に10万5千円を計上。具体的な事業内容については、今後、若手職員でつくるプロジェクトチームで決めるという。 全国のうどん産地では、さぬきうどんで有名な香川県の製麺組合が7月2日を「うどんの日」と定めている。