ユーゴスラヴィア現代史 (岩波新書) 作者:柴 宜弘岩波書店Amazon ユーゴスラヴィアについて、どれだけ知っていただろうか。この本は入門書として挙げられていたが、それでも知らないことがたくさんあった。以下、内容の一部と感想。 ユーゴスラヴィアの土台 クロアチアがユーゴを望んだことは一度も無かった ウスタシャ・チェトニク・パルチザン チトーの死がユーゴ崩壊の原因? 大セルビア主義が、ユーゴ崩壊の原因? 本当のユーゴ崩壊の原因 ユーゴの縮図、ボスニア・ヘルツェゴビナの地獄 民族紛争とユーゴスラヴィアの理想 ユーゴスラヴィアの土台 まずはじめに、ユーゴスラヴィアという国家の設立までの経緯が書かれている。バルカン半島に国が多いのは、言葉の違い、民族の違い、宗教の違いからきている。その違いがどうやって生まれたかというと、周辺大国による緩やかな支配だった。 大国の支配地域だったバルカン半島各地では