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本と高野秀行に関するkkzy9のブックマーク (32)

  • 高野秀行の新たなる代表作といえる、イラクのカオスな湿地帯を舟を造るために奔走する傑作ノンフィクション──『イラク水滸伝』 - 基本読書

    イラク水滸伝 (文春e-book) 作者:高野 秀行文藝春秋Amazonこの『イラク水滸伝』は、『独立国家ソマリランド』などで知られるノンフィクション作家・高野秀行の最新作だ。間にコロナ禍を挟んだこともあって取材・執筆に6年がかかったという大作で、事前の期待は大。家に届いた瞬間からいてもたってもいられずに読み始めたが、おもしろすぎて当日中に最後まで読み切ってしまった。 今回のテーマはイラクとイランの国境近くにある「湿地帯」。ティグリス川とユーフラテス川の合流点付近には、最大時には日の四国を上回るほどの大きさの湿地帯が存在し、そこには30〜40万人の水の民が暮らしているという。そこで暮らしているのは、アラビア語を話すアラブ人ながらも、生活スタイルや文化が陸上の民とはまるで異なる人々であるという。しかも、道路もなく隠れやすいので、戦争に負けた者や迫害されたマイノリティが逃げ込む場所で──と、

    高野秀行の新たなる代表作といえる、イラクのカオスな湿地帯を舟を造るために奔走する傑作ノンフィクション──『イラク水滸伝』 - 基本読書
  • 虫料理か…『SWITCHインタビュー達人達 枝元なほみ×高野秀行』~『異国トーキョー漂流記』 - 快適読書生活  

    週末に東京に行き、そして帰ってきて、録画しておいたNHK『SWITCHインタビュー達人達 枝元なほみ×高野秀行』を見た。すると、時折高野さんのエッセイにも登場するおなじみのミャンマー料理店からはじまり、「しまった!東京で行けばよかった!」と激しく後悔した。 けれど、出てきたのがカエルとかコオロギで、「やはり行かなくてよかったかも…」とすぐに思いなおした。 東京の高田馬場界隈って、ミャンマー料理店がいくつかあるようだけど、シャン族の店ってことなので、ここかな?? tabelog.com ↑を見ると、昆虫のメニューがあるようなので、たぶんそうでしょう。いや、対談でも語っていたように、ワニやヘビなら、肉にしてしまえばあまり抵抗を感じないかもしれないが、虫はやっぱ見た目からしてキツイ気がする。 しかし私は、高野さんが教壇に立っていたチェンマイ大学も見に行ったのだから、虫料理ごときでひるんだりせず

    虫料理か…『SWITCHインタビュー達人達 枝元なほみ×高野秀行』~『異国トーキョー漂流記』 - 快適読書生活  
    kkzy9
    kkzy9 2016/10/18
    僕は飛行機で乗り合わせたペルー人の話が好きでした。ノングインレイ行きましたよ。さすがにコオロギは食べなかったけど納豆ペーストは食べた
  • ブックストア談 浜松町店

    浜松町の貿易センタービル別館2Fに「ブックストア談 浜松町店」という書店がある。 ミャンマーから帰国してすぐのことだが、その書店から「『異国トーキョー漂流記』フェアをやりたい。ついては手書きのポップを書いてほしい」という依頼が、集英社の編集者を通してあった。 フェアというのはふつう、テーマや作家で行う。 「異文化交流フェア」(ちょっと気持ちわるいが)とか「高野秀行フェア」(まだ見たことないが)ならわかるが、一冊のだけでフェアというのは珍しい。 そう編集者に言ったら、「『異国トーキョー』だけを100冊くらい積むらしい」とのこと。 すごい。まるで、村上春樹の新刊みたいだ。 そこで手書きのポップを送ったが、連休に入ってしまったせいで編集者からも何も連絡がない。 「ほんとにそんなフェア、やってるのか? ひっかけじゃないか?」 旨い話はすぐ疑うという悲しい習性を持つ私はそんなことを思っていたが、昨

  • 「異国トーキョー漂流記」感想・書評 - Letter from Kyoto

    外国人と一緒にいると、目に映る風景も外国人のものになる。東京がトーキョーになる。 日にいて外国人と関わることはそうそうない。外国人好きであったり仕事で関わる人は別として、それ以外は歩いているときに観光客に道を聞かれるのが年に1回もないだろう。ノンフィクション作家の高野秀行さんは東京にいるときも、あらゆる外国人と関わってきた。外国人が好きだから、という理由ではない。辺境を旅する作家としての仕事のため、と言えばそうなるが、仕事上の繋がりがあるわけではない。知り合いをあたって探しまわったり、偶然出会ったりしてきた。このに出てくる外国人は、フランス人、スペイン人、コンゴ人、ペルー人、アラブ人、スーダン人、中国人と地域も国籍も様々だが、みな東京で知り合い、関わってきた人たちだ。高野さんは、時には相手の言語を習い、時には宿無しを家に泊め、結婚式のスピーチを頼まれたり身元保証人になったり、世話になっ

    「異国トーキョー漂流記」感想・書評 - Letter from Kyoto
  • 今明かされる「野々村荘秘話」

    新国劇の島田正吾が亡くなった。 「新国劇」など、私には何の関わりもないと思うだろうが、多少の縁はある。 島田正吾は、沢田正二郎、辰巳柳太郎とともに、私が11年住んでいたワセダの「野々村荘」に毎日通っていたことがあるのだ。 「ワセダ三畳青春記」のあとがきにもちらっと書いたことだが、野々村荘(これも仮名だが)は戦前は、あの未完の大作「大菩薩峠」の作者・中里介山の住居だった。 「大家のおばちゃん」のお父さんが中里介山の従兄で、商売(何かの問屋だったと思う)がうまくいっているときはまだ売れなかった時分の介山を援助していたが、 店が傾いて 倒産してしまい、逆に介山のところ(すでに「大菩薩峠」を書いて売れっ子になっていた)に身を寄せた。そして、そこにあった下宿屋を引き継いだ。 ちなみに、最初の下宿屋は、明治時代に建てられたものですべてベッド付きの洋室個室だったという。それが何かの事情で立て替えられて、

  • 「ワセダ三畳青春記」感想・書評 - Letter from Kyoto

    青春記とあるが、この「ワセダ三畳青春記」(通称:三畳記)は辺境作家、高野秀行が大学時代の22歳から卒業後も33歳まで11年間過ごした、わずか3畳しかないアパートにまつわるエピソードを綴っただ。大学は通常、浪人留年無しだと22歳で卒業する。高野さんは大学に7年間通ったため、アパートに移り住んでから22〜25歳ぐらいまでの3年間は一応大学生だった。その後の8年は卒業後の話。留年大学生から30代前半のおっさんのエピソードの、どこが青春なのかと思う。ひとくくりに青春といえば、昭和の古臭い甘酸っぱさを思い起こすが、高野さんの青春記はド派手ではないけれど新鮮な、エネルギッシュではないけれど若々しい彩りに満ちており、青春と言われても遜色のない活き活きとした生活の様子が描き出されている。 野々村荘に集う変人たち ユートピア野々村荘 平成の東京の辺境 野々村荘に集う変人たち アパートには早稲田大学探検部の

    「ワセダ三畳青春記」感想・書評 - Letter from Kyoto
  • 「旅行人」最終号

    旅行人」の最終号が届いた。 長く続いた旅の雑誌も165号で幕を閉じることになったらしい。 この最終号では、44人の旅系作家&ライターが「世界で唯一の、私の場所」と題し、 思い出深い土地を美しい写真とともに記している。 椎名誠、下川裕治、前川健一、宮田珠己、石川直樹、小林紀晴、門田修、グレゴリ青山、船尾修、田中真知、さいとう夫婦、伊藤伸平、岡崎大五、富永省三、小川京子、早川千晶… と有名だったり懐かしかったりする名前が並ぶ。 登場する地域も、パラパラッと見ただけだが、多くは「辺境」である。 たまたま開いたページを読んだら、船尾修さんのパキスタン・カラコルムだったが、 荷物など一切を盗まれて一ヶ月、無一文で旅をしたというようなことがさらりと書いてあってたまげる。 地元の人がよってたかって面倒をみてくれたという。 すごいよな−。 じっくり読むのはこれからだが、ものすごく貴重な雑誌だ。 永久保存

    kkzy9
    kkzy9 2016/08/31
    売ってるかな
  • タマキングのおそるべき深化

    早く紹介せねば!と思いながら、もう発売から二週間近くが過ぎてしまった。でも、まだ買っていない人もたくさんいるだろう。まだ遅くない。 宮田珠己部長の新刊『はるか南の海のかなたに愉快なの大陸がある』(の雑誌社)。昔からの熱烈なタマキンガーであり、今では文芸部の仲間である私が、今さら宮田部長のをほめても説得力を感じないかもしれない。 でも、ちがう。書はこれまでのタマキングとは一線を画す凄いなのだ。 まず装丁がむちゃくちゃいい。いまどき、単行なんて高くて重くて嵩張って…と私でも思うが、書は単行でぜひ読みたいと思わせる装丁だ。 しかし装丁は序の口で、中身はもっと凄い。帯には「脱力エッセイ的ブックガイド」とあるが、そんなもんじゃない。たしかにいつも通りに笑えるし、下らない。学術書や人文書にあれこれツッコミを入れて楽しんでいる。でも、私は読んでいるうちに怖くなってきた。タマキングは相変

  • 「西南シルクロード」と「ソマリランド」の違い - Letter from Kyoto

    欲しいものリストでいただいたは次に読みます。「西南シルクロードは密林に消える」を読み終えた。このは高野の中でもファンの間で1,2を争う人気であり、評価も非常に高い。高野さんの早稲田大学探検部の後輩であり、ノンフィクション作家の角幡唯介氏もこのを読んで探検ノンフィクションを志すようになったとか。高野さん人も、自身の勝負作として「アヘン王国」「西南シルクロード」「ソマリランド」を挙げている。そんな「西南シルクロード」だけど、実は全然売れなかったそうだ。「アヘン王国」が敬遠されたのはテーマ設定的になんとなくわかる。しかし「ソマリランド」が大ヒットして賞を取り、なぜ「西南シルクロード」はこうもファンに評価されながら一般的な評価は受けなかったのか。実際に読んでみて、確かに面白かった。面白かったけれど、一方で「ソマリランド」が大々的に評価され、「西南シルクロード」が知る人ぞ知る日陰者の道を

    「西南シルクロード」と「ソマリランド」の違い - Letter from Kyoto
    kkzy9
    kkzy9 2016/08/24
    最近高野秀行本の事しか書いていない
  • なかなか出発できない件について

    悪戦苦闘の挙げ句、『移民の宴』は無事校了。予定通り11月15日に発売される。 旅の準備も今ようやく終わった。あと2時間で家を出なければならないので、 もう寝ないほうがいい…と思ったら猛烈に眠くなってきたので、無理してこのブログを書いている次第。 今回はロンドンに行くのでどうにも緊張してしまう。 私は先進国に行くことがめったにない。さらに「英語圏」は20年以上前、南米のコロンビアに行ったとき、 ロスアンゼルスにトランジットで寄ったのが唯一の記録。 それ以外は、イギリスもオーストラリアもカナダもニュージーランドもアイルランドも他のアメリカも全く未体験。 地元の人がみんな英語を話しているということだけで想像を絶しているし、地図で見ると世界の果てみたいだし、 こんなところへ行って大丈夫なのか?と思ってしまう。 ホテルの値段はおそろしく高く、もはや人外魔境のようだ。 なんとか頑張ってヨーロッパをやり

  • 日曜日のイベント

    代々木でミクシイの高野秀行コミュ&宮田珠己コミュ合同イベント。 雨上がりにもかかわらず40〜50人(もっと?)の人たちが集まってくれた。 私は相変わらず声がかぼそくて冴えなかったが、その分、宮田さんがバシバシしゃべってくれたので助かった。 面白かったのがアンケート調査。 高野と宮田のそれぞれベスト3とワーストを選ぶというもので、 私のベスト3は 1.『アヘン王国潜入記』 2.『西南シルクロードは密林に消える』 3.『ワセダ三畳青春記』 さすがコアなファンの集まり。一般的にはさほど人気がない(というか文庫化されていないため読んでいる人が少ない)「西南シルクロード」が2位に来て、 「ムベンベ」がランク外とは。 ある意味でベストより気になるワーストは 『神に頼って走れ』&『極楽タイ暮らし』 う、痛い。 自転車は、旅は最高によかったのに、ブログをそのままにするという作戦が失敗だったんだなあ

  • ひそやかに『謎の独立国家ソマリランド』完成

    2月18日発売の新刊『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(の雑誌社)の執筆が ようやく完全に終わった。感無量だ。 今回のは私にとって、『西南シルクロードは密林に消える』以来の勝負作である。 といっても、私の過去の勝負作は『西南シルクロード』も『アヘン王国潜入記』も見事に売れなかったし評価もされなかった。 また、勝負作ではないが、『世にも奇妙なマラソン大会』は「王様のブランチ」で取り上げられることになり、「やった、これでブレイクだ!」と杉江さんと喜んでいたら、放映予定の前日に東日大震災が発生し、パーになった。 私が「今度こそ!」と力むと、ろくなことにならないのである。 私のせいで日中軍事衝突などが起きたら目も当てられない。 だから、今回のソマリも、いくら自分では「革命的なノンフィクション」とか「これ以上面白いは書けない」とか思っていても、 静か

  • ブロガーとしての高野秀行 - Letter from Kyoto

    最近立て続けに高野秀行を読んでいる。25年以上の作家としての経歴を持つ高野秀行氏なんだけど、2004年から12年に渡り今もブログを更新されている(不定期)。作家によるブログというのは珍しくないが、これほど早い時期から始め、長い間ずっと続けている人をあまり知らない。それも作家としての業務的な活動報告にとどまらず、数多くの書評映画評から音楽料理趣味の話など日常生活の話も含め内容が多彩でなおかつ面白い。ブロガーという言い方は適切ではないが、ブログだけでも十分に面白いため、高野を読んだことがない人にも高野秀行ブログをおすすめしたい。 辺境作家、高野秀行 プライベートの高野秀行 ソマリランドと高野秀行 高野秀行関連 辺境作家、高野秀行 それではまず、ノンフィクション作家、高野秀行とはどういう人なのだろうか。著書を読んだ人やクレイジージャーニーを見た人なら多少はご存知かもしれない。冒険の舞台

    ブロガーとしての高野秀行 - Letter from Kyoto
    kkzy9
    kkzy9 2016/08/22
    俺たちの高野秀行!
  • 角幡唯介はノンフィクション界の村上龍

    昨日は東北から帰った直後だったせいか、いつになく「正論」を述べてしまった。 現地に一週間ほど行って「つまみい」した程度のくせに。 読み返すと面白くない。 事実関係はそのとおりかもしれないが、こうやってマジメに書くと、 なにか肝心なことがこぼれおちてしまうような気がしてならない。 例えばタイガースTシャツなんかも、現地では「被災者を応援しなくて阪神を応援してどうする!」「やっぱり阪神ファンは頭おかしいな」などと突っ込み、みんなで笑ったりして、それなりに現場の空気を和らげることに貢献していたのだ。 で、そういう笑いは現場でも大切なものなのである。 つい、「震災報道モード」に引っ張られて、いつもの自分を見失ってしまった。 反省して、この過ちを二度と繰り返さないようにしたい。 ☆        ☆        ☆ さて、まったく震災と関係ないが、後輩の角幡唯介が『空白の五マイル』(集英社)で

  • 事実上は本日発売だった!

    『謎の独立国家ソマリランド』(の雑誌社)がいよいよ昨日発売になった。 の雑誌社に行くついでに、さっそく神保町の書店を一つ一つ覗いて回るが、 なんとどこにも私のは置いてない。 「なぜだ!?」 考えてみれば、今度のは凄い凄いと騒いでいるのは私と担当編集の杉江さんとその周辺だけであり、 世間的にはソマリランドなんてなんだかわからないし、わかったところでどうだっていいもんなあ。 とがっくり落ち込んだ。 その足での雑誌社に行き、杉江さんにそう話すと、 「あ、今日は搬入日だから、早いところで今日の夜あたりに店頭に並ぶんじゃないですかね」 え、そうだったの? 私はこの世界で24年も飯をってきて、も24冊か25冊か書いてきて、 いまだにがいかにして作られ、いかにして売られているのか よく理解していない。 そうか、搬入日か。 要するに、印刷所(たぶん)から書店にが発送されるのが昨日なのだ。

  • ぶったるんでるのか、それとも…

    最近どうにも体調がわるい。 3,4年ぶりに腰痛が再発したのを皮切りに、これまた5年ぶりとも6年ぶりともつかない歯痛、 先々週は風邪をひき、先週は喉をやられて声が出なくなった。 「一体俺の体に何が起きたんだろう?」とつぶやいたら、 「ぶったるんでるんじゃない?」とに言われた。 ぶったるんでる? 思ってもみなかった解釈だが、たしかに『謎の独立国家ソマリランド』が発売されてから諸症状が一気に吹き出した。 そしてソマリランド以降、イベントだとかインタビューだとかアブディンのプロデュースだとか言いつつ、 ほとんど仕事をしていない。 なぜか仕事が途切れている(仕事の依頼自体が全然ない)し、かといってソマリランドが順調なので「何かせねば」という切迫感もない。 気候もいいし、朝酒、昼酒もしばしばだ。 飲むと眠くなるし、まあ、「ぶったるんでる」と言われて返す言葉はない。 しかし、言い訳がましいが、別の解釈

  • 講談社ノンフィクション賞を受賞しました

    今日、タイの時間で3時過ぎ、チェンマイ大学の裏門前(通称「ランモー」)を通過中に驟雨にあい、 移動式の格的なコーヒー屋で雨宿りしていたところ、『謎の独立国家ソマリランド』が講談社ノンフィクションを受賞した という電話がかかってきた。 1989年12月に『幻獣ムベンベを追え』でデビューして以来、24年。 やっとメジャーな賞をとることができた。 鳴かず飛ばずだった時代が当に長かったけれど、それでもずっと応援してくれた人たちがいたから ここまで書き続けることができたのだと思う。 感謝すべき人はたくさんいるが、まずは集英社文庫の担当だった故・堀内倫子さん、20代の頃、取材費や生活費を出してくれた永田敏章さん、そして20年間、ほぼ常にアドバイスを送り続けてくれた浅尾敦則さんにお礼を申し上げたい。 どういう因果か知らないが、かつてワセダの三畳間に一緒に暮らし、アマゾンで待ち合わせをし、 チェンマイ

  • 「未来国家ブータン」感想・書評 - Letter from Kyoto

    「謎の独立国家ソマリランド」「恋するソマリア」に引き続き高野秀行を読んでいると旅行熱が湧いてくる。旅行熱、もともとあった旅行熱だけど、気持ちがより具体的になってくる。しかし行き先は見当たらない。どこに行って何をしたいか、予算や日程などを考えるとどうも具体化できない。それはさておき、3冊目として「未来国家ブータン」を読んだ。ブータンにもともと興味があったかと言えば全然なかった。比較的最近のだから読んだというぐらい。を読み終えてブータンへ行きたくなったかと言えば、俄然行きたい。しかしブータン旅行は非常にお金がかかるため(2泊で20万以上)予算に計上できず候補にならない。それでもとにかく行ってみたいブータン、こので触れられていたブータンの魅力も踏まえ、感想を書いてみる。同じ遊牧民でもソマリランドとは全く違い、終始穏やかだった。 潜入、未来国家? 未来国家の片鱗 未来国家の実態 未来国家の

    「未来国家ブータン」感想・書評 - Letter from Kyoto
  • 講談社ノンフィクション賞 受賞特別対談高野秀行×角幡唯介 「探検と冒険のあいだ」()

    第三十五回(平成二十五年度)講談社ノンフィクション賞は、高野秀行氏の『謎の独立国家ソマリランド』(の雑誌社)と角幡唯介氏の『アグルーカの行方』(集英社)の二作品が同時受賞した。高野氏と角幡氏は、早稲田大学探検部の先輩・後輩にあたる間柄だ。二人にとって、探検とは、冒険とは何か? 縦横無尽に語った受賞記念対談をお届けする。 能と狂言 高野 講談社ノンフィクション賞の選考会では、僕と角幡の作品は「能と狂言」とか「文学と三枚目」とか、対照的な評価だったようだけど、角幡の『アグルーカの行方』を読んで、すごく近い部分というのも感じた。 たとえば音の部分をどんどん出していくところ。い物の話で、チョコレート嫌いだったけど、だんだん旨くなっていくみたいな話を書いていたでしょう。ああいう話は従来の冒険物にはあまり出てこなかったことだと思うんだよね。そういうことは書かないほうが緊張感が保てるんだけど、角幡

    講談社ノンフィクション賞 受賞特別対談高野秀行×角幡唯介 「探検と冒険のあいだ」()
  • 第75回 家は本であふれています(高野秀行さん編)|本屋さんと私|みんなのミシマガジン

    コンゴに伝説の怪獣モケーレ・ムベンベを探しに行ったり、 タイで日語教師を教えたり、多国籍な新聞社で働いたり・・・ 高野秀行さんは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、 それを面白おかしく書く」をモットーに、 世界のあらゆる辺境へ行かれているノンフィクション作家。 旅人を呼ぶ(!?)ミシマ社では、高野さんファンがいっぱいいます。 屋に来たお客さんに「おすすめのは?」と聞かれたとき、 いつも高野さんのを勧めていると言っていたある屋さんは、 以前このように話していました。 「好きの人もを読まない人でも誰でも、高野さんのを勧めれば、 どのから読んでもみな『面白かった』と言って、 感想を言いにもう一度お店に来てくれるので、 安心してお勧めできるんですよ」 今月の「屋さんと私」では、そんな老若男女をいっぺんにファンにしてしまうを書き続けていらっしゃ