──90年代初頭、日本の音楽シーンはバンド・ブームで、しかもビートパンク系ばかりでしたから、フリッパーズはかなり異質な存在でした。 信藤●バンドっていうと、昔ながらのロック臭い感じばかりだったでしょ? その臭さがいやだった。彼らはまったくそういうところと別の世界にいたから、そこも好ましかった。 三浦●あの存在感は珍しかったよね。しかも、撮影に関しては結構厳しかった。いきなり水の中に入れとか、毎回毎回、信藤さんも変わったことを考えるし。だって、これ(3rd)なんて極め付きじゃない? 信藤●ハハハ。 懐かしい友人と再会したような笑みを浮かべて、 しげしげと『ヘッド博士の世界塔』を手にする信藤氏。 世界初3Dピクチャー仕様もさることながら、 キャンペーンなどすべてのプロダクツで統一されたカラフル・ドットの ビジュアルは、いまなお古びない鮮やかさを放つ 三浦●眼鏡をつけて3Dで見せようなんて、よく