『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の延長決定前から、代理店旭通の、片岡義朗氏という方から、たびたび電話がかかってきた。 新番組の『さすがの猿飛』という現代を舞台にした忍者を主役にしたラブコメ風アニメをやってくれ、というのである。 原作は小学館の月刊だか旬刊だかの「別冊少年サンデー」の連載マンガだという。 放送局はフジテレビだが、シリーズ構成が決まっていないので、僕にやってほしいというのだ。 フジテレビは、竜の子プロダクションの作品で、僕の作品もよく放映してもらっていた。 特に、小学館の雑誌に連載していた『ダッシュ勝平』のアニメはよく書いていた。 ただし、原作にないオリジナルのエピソードばかりを書いていた。 それらの、オリジナル風アニメを、フジテレビのプロデューサー岡正氏が目をつけていたのかもしれない。 岡氏は、『ダッシュ勝平』や『うる星やつら』をプロデュースした人でもある。 だが、原則とし