前回の記事で、8時間半に及ぶ「異例」の株主総会に込めた想いを語った株式会社ほぼ日社長の糸井重里と、CFOの篠田真貴子。第2回となる今回では、世界一の時価総額を誇るGoogleとほぼ日の意外な共通点が語られた。 ほぼ日の独創的な活動の源泉ともいえる、糸井のポリシーとは──。 資本主義に最も逆行した会社が、世界一の時価総額企業になっている 岩佐:前回の記事で、8時間半にわたる総会を開いたのは、ほぼ日のことをもっと知ってもらうためだとおっしゃっていました。「異例」の取り組みといえば、総会内で開催された東京大学経済学部名誉教授である岩井克人さんの講演も、ほかでは絶対に見ることができませんよね。なぜ彼をお呼びしようと思ったのでしょうか。 糸井:昔から岩井さんのご著書、『貨幣論』や『会社はだれのものか』などを読んでいましたが、最近は世の中の動きがますます岩井さんの主張した方向に向かっていると思っていて