首都圏において大規模な震災が予想されているにもかかわらず、対策はお寒い限りのようだ。特に、「首都機能の一部を地方へ移転」がいつのまにか「首都移転」に読み替えられ、さらに知らぬうちに葬り去られている以上、この地はさらに混沌の限りを尽くすだろう──その日まで。だから、何も起きていない「今」その準備をする。 同じ動機で「パパは必ず、歩いて帰ってくる」[参考]を書いたが、強化すべき点と考え直す部分がありそうだ。今回参考にしたのは「スーパー都市災害から生き残る」と「大地震──死んではいけない」の2冊。 「スーパー都市災害」は「東京」「地震」を中心キーワードに、かつそれに固執せず、人災、風災、火災、水害なんでもござれで、来るべき日への準備から生き延びる術(と減災のための行政・企業側の打ち手)を紹介している。「サバイバル」(さいとうたかを)が「起きてしまってからどう生き延びるか」なら、これは「いずれ起き