「ビールを焼酎に変えたから大丈夫だ」。足の親指付け根などに激痛が走る痛風の予防対策で、こんな「常識」を耳にする。実際、似たような飲み方を実行している人も少なくない。「常識」は正しいのか。 「何かと飲む機会が多かったせいか、昨夜から痛風の症状が出てしまった」 「先週の日曜に痛風の発作を発症してから一週間。(略)お薬を飲んでいるので(略)症状はかなり痛みも無くなりました」 いずれも2007年4月末のミクシィ(mixi)の書き込みだ。日本の痛風患者は、推定50~60万人。女性は数パーセントでほとんどは男性という。痛みの発作は出なくても、健康診断の際、「尿酸値が高いですね」と言われる「予備軍」は成人男性の約20%ともいわれる身近な問題だ。かつて50代だった発症年齢のピークは30代に移ってきている。 かつては、飲食物から取るプリン体量を制限していた 「万力で締め付けられたように激烈で、大の大人が2、