米政府が、中国通信機器大手、華為技術（ファーウェイ）に対する米半導体大手インテルの輸出許可を取り消したと報じられた。 ファーウェイは最近、インテルの新型プロセッサーを組み込んだパソコンを発表した。この新型プロセッサーは、従来のＣＰＵ（中央処理装置）とＧＰＵ（画像処理装置）に加えて、機械学習やディープラーニングなどのＡＩ（人工知能）処理に特化したプロセッサー「ＮＰＵ」を統合したものだ。パソコンオタクの筆者は、この新型プロセッサーを組み込んだパソコンの自作を検討している。 ちなみに、ファーウェイの新商品のＯＳ（基本ソフト）は米マイクロソフトのウインドウズではなく、ファーウェイ独自の「ハーモニーＯＳ」と同社の大規模言語モデル「Ｐａｎｇｕ」を統合して、マイクロソフトの生成ＡＩ「コバイロット」や、オープンＡＩの「ＣｈａｔＧＰＴ」と同様の機能を提供するとのことだ。

先月末にマカオ、香港、台湾のアジア各国のワタミの店を視察してきた。 初日はマカオに向かった。カジノを含む巨大ＩＲ（統合型リゾート）施設「ギャラクシーマカオ」には、今年１月にオープンした高級ブランド「饗和民」がある。天井も高く、内装に数億円をかけた店は、１日２００万～３００万円を売り上げている。 中国経済は失速しているといわれているが、マカオをみると、閑散期にもかかわらず、多くの利用客であふれかえっていた。カジノで一晩に１０００万円、２０００万円使う人で、すごい熱気だった。富裕層のパイの大きさを実感したが、現地では「１年働いて、１日でマカオで使い切る」という中間層の人も多くいるという。 この世界一売り上げるワタミの店は、１０年がかりだった。コロナ禍などもあり、なかなかプロジェクトが進まなかった。しかし担当社員が粘り強く、先方と関係を続けたことで出店にこぎつけた。ウサギとカメで言えば、カメが大

３００万人近いフォロワー数を誇る暴露系インフルエンサー、滝沢ガレソ氏のＸ（旧ツイッター）のアカウントが４日ごろから閲覧できない状態になっている。 芸能、スポーツ、事件とあらゆる分野の暴露を繰り返してきた滝沢氏だが、アカウントにアクセスすると、現在は「表示が制限されているアカウント」と表示され、投稿が閲覧できない状態になっている。 今回の閲覧制限は、Ｘの〝凍結祭り〟に巻き込まれたという見方もあったが、これまで暴露したとある一件が影響しているともささやかれている。

香港立法会は１９日、国家安全維持条例法案を全会一致で可決し、２３日に施行した。 香港政府は８日に立法会に条例案を提出、同日に審議を開始し、わずか１１日程度でのスピード可決となった。 香港基本法第２３条は、香港政府自身が、国家反逆、分離、扇動、中国政府に対する破壊行為などを禁じる法律を制定するよう義務付けている。今回成立した条例は、国家反逆、反乱、国家機密およびスパイ活動に関する犯罪、国家安全を脅かす妨害行為、国家安全を脅かす活動をする外部勢力と組織―の５つの分野を犯罪の対象として処罰することを可能とする。

中国の第１４期全国人民代表大会（全人代＝国会）第２回会議が５日開幕。習近平指導部の経済政策や外交・国防方針、台湾政策が注目される。こうしたなか、中国政府が影響力を強めている香港政府が、国家安全維持法（国安法）違反に絡めて、日本の元衆院議員による日本国内での言動を糾弾してきた。日本の国会では「政治とカネ」をめぐる攻防が続いているが、わが国の主権や民主主義を侵害するような行為を放置するのか。岸田文雄政権は毅然（きぜん）と抗議しないのか。ジャーナリスト、加賀孝英氏による怒りのリポート。 ◇ 「香港では、中国支配が強まっている。今回の異常行動は、明らかに『台湾有事』『日本有事』を見据えたものだ。中国と香港が一体となって日本を脅し、屈服させようとしている。国会は裏金事件で機能停止状態だ。日本は危ない」 外事警察関係者は語った。 産経新聞は２月２１日、「『日本での言論が中国で犯罪化』香港民主活動家と『

米プロサッカーリーグ（ＭＬＳ）マイアミのアルゼンチン代表ＦＷリオネル・メッシ（３６）が、４日の香港での親善試合を欠場しながら、７日に東京でＪ１神戸とのプレシーズンマッチに出場したことで、メンツにこだわる中国は官民ともに怒りが暴走中だ。 メッシが脚の不調を理由に香港リーグ選抜との試合に出ないまま終了を迎えると、約４万人の観衆は「金返せ！」の大ブーイング。香港政府トップも「失望」を表明し、政府から約３億円の補助金を受け取る予定だった主催者は申請を取り下げたうえ、チケット代金の半額を返すと表明した。 さらに、メッシが日本では途中出場で約３０分プレーしたことは「侮辱」だと政治家やメディアが声高に叫んだことで、反感は中国全土へ飛び火。アルゼンチンが３月１８日に杭州で開催予定だったナイジェリアとの親善試合について、当局は「周知の理由により、試合開催の条件が満たされていない」として中止を発表した。同２６

中国の不動産バブルを象徴する中国恒大集団に、香港高等法院（高裁）が清算命令を出した。債務再編案に進展がないなどと判断した。習近平指導部は清算命令の影響が中国本土に及ぶことを警戒するが、不況の長期化は避けられない状況だ。 恒大集団は昨年６月末時点の負債総額は２兆３８８２億元（約５０兆円）で債務超過だった。８月には米連邦破産法１５条の適用を米ニューヨークの裁判所に申請。９月には創業者の許家印氏が中国当局に拘束されたことが判明した。

日本のアダルトビデオ（ＡＶ）界に一人の香港人女性が飛び込んだ。性に関して保守的とされる香港で波紋が広がる。中国の統制が強まり、閉塞（へいそく）感が漂う香港社会で、若い女性たちは「新しい世界への挑戦」として、その生き方を好意的に受け止めている。 「相当な批判を受ける覚悟をしていたけど、多くの若い女性が交流サイト（ＳＮＳ）などで応援のメッセージをくれている。デビュー前には想像もしていなかった」。素海琳（そ・かいりん、英語名エレナ・ソウ）さん（２６）は驚きを隠さない。 性に関する問題をタブー視する伝統的な価値観を持つ人が少なくない香港で、エレナさんのデビューは〝一大事件〟。新聞各紙は大きく扱った。性の商品化や女性搾取につながるとの批判も一部で起きたが、エレナさんには「自分のやりたい道を突き進む姿に勇気をもらった」と支持の声が多く届いた。 以前から芸能活動をしていたエレナさんは新型コロナウイルス禍

ブライダルジュエリーの企画・販売事業で国内外に135店舗を展開するプリモグローバルホールディングス株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：澤野直樹）は、中華人民共和国の南京市で１月３日（水）に新規開業する高級商業施設「南京国金中心IFC（Nanjing IFC）」に出店し、南京市として３店舗目となる「I-PRIMO Nanjing IFC Store」を同日にオープンいたします。同店はアジア諸国での販路拡大を進める当社の中国本土事業において、17都市31店舗目の出店となります。 中国本土では日本のジュエリーブランドの高品質な商品への信頼感が強く、ハイブランドとしてのイメージを持たれております。中国本土での当社の購買層は日本国内店舗と同様の20代から30代のブライダルカップルですが、平均購買価格は日本と比較して高く、一生に一度のお買い物であるブライダルリングの品質へのこだわりを感じられ

新世代の台頭で新たなムーブメントが起きている香港映画界の俊英、ジュン・リーの長編２作目。香港アカデミー賞ほかで多数の賞を受賞。実際に起きたホームレス荷物強制撤去事件を基に、人間の尊厳を問う社会派映画。１６日公開。上映時間１時間５３分。 香港の下町・深水埗。刑務所から戻ったファイ（フランシス・ン）は、再び仲間と高架下で暮らし始める。しかし突然現れた衛生署に、家や身分証を含む一切を奪われる。彼らはソーシャルワーカーの助けを借り、政府に謝罪と賠償を求め裁判を起こすが、和解金を前に意見が割れ…。 【ホンネ】原題の「濁流漂流」も的を射てるが、ホームレスを流れ者と言い換えた邦題も光る。当問題は日本でも他人事ではなく、問題源の根深さに頭を抱えつつ、あくまで謝罪を拒む政府に憤りがフツフツ。淡々と追う抑えたタッチも効く。　★★★☆　（映画評論家・折田千鶴子）　★５つで満点☆＝星半分

香港の貧困層（ホームレス）にフォーカスした作品である。 路上生活を余儀なくされた登場人物たちは、過去に何かしらの罪を犯しており、薬物中毒といった現実を克明に描いている。 高架下で暮らすホームレスたちの元に事前通告なしに食物環境衛生署の署員たちがやってきて、家から家財道具から身分証明書までも撤去してしまう。 身ぐるみをはがされたホームレスたちはソーシャルワーカーのサポートを受け、政府に対し謝罪と賠償を求めて裁判を起こす。果たして裁判の結果は？ とまぁ、実際に香港で起こった騒動をモチーフに脚本は練られたらしいのですが、実は本筋はそこではなく、ホームレスの方々の日常を通して生きるとは？　ほんとうの幸せってなに？　などを問い掛ける作品に仕上がっております。 とにかく、なんにもすることがないんですよ。だって働いてないんだから。 なので基本は寝る。目が覚めたら街をブラブラする。

クラウド／サーバー事業を提供する株式会社ビヨンド(本社：大阪府大阪市浪速区、代表取締役：原岡 昌寛、以下「ビヨンド」)は、アジアの海外拠点として、中国・広東省深セン市の現地法人である「必友得科技(深セン)有限公司」を2024年1月15日に開設することをお知らせいたします。

東京・日比谷で開催中の第３６回東京国際映画祭で開催された「トニー・レオン　マスタークラス　２０４６」に、香港スター、トニー・レオンが登壇するということで大勢の観客が詰めかけた。 前売りチケットは秒で完売。転売サイトには、１枚３万５０００円という高値で出品もあったほどだ。トニー・レオン人気はすさまじい。 「恋する惑星」（１９９４年）などで人気のウォン・カーウァイ作品の中でも特に難解とされる「２０４６」（２００４年）が今映画祭で上映されることになったのは、レオンたっての希望だったという。 「これは『花様年華』（００年）の続編で、僕は同一人物を演じた。しかし監督からは、前回とはまったく違う演技を見せてほしいと言われて…」と、予想以上の苦労があったことを告白。それゆえ特別な作品になったと笑顔を交えて語った。

台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業の中国大陸にある各地の重要拠点に対し、中国当局が税務調査したことが分かった。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報（電子版）が２３日までに報じた。来年１月に台湾総統選を控え、中国当局による牽制（けんせい）との見方も出ている。 環球時報によると、中国の税務当局が鴻海の広東省や江蘇省などの拠点で税務調査を行い、環境規制当局が河南省と湖北省などの拠点で用地利用の状況などを調べたとされる。

日本の食材生かす広東料理 中国・広州で創業１３４年の歴史を持ち、伝統的な食文化を守るため国から国家認定印を授与されている老舗の広東料理店。初の海外店舗として銀座にオープンした。 店内は左官壁や木目の市松模様、江戸切子の照明など、中国文化の伝統と和モダンを融合させたインテリアが施されている。高級感が漂う雰囲気のなか、ゆったりとくつろぎながら食事を楽しめる。 まず、味わうべき逸品は「広東式ダック」（２８００円、税込み以下同）＝写真手前。伝統的な広東ダックで、焼く前に味つけをし、皮と肉を一緒にいただく。ゆでピーナツとともに味わえる。「生ホタテのＸＯ醤炒め」（２９８０円）は、北海道産のホタテを使い自社で作るＸＯ醤で炒めた料理。 ほかにも、中国南部で発展した飲茶文化を体感する広東式「点心飲茶セット」をはじめ、医食同源効果が期待できるポルチーニ茸を使った「薬膳焼売」。米粉で作る幅広麺と牛肉をオイスター

チャイナリスクが高まっている。英紙フィナンシャル・タイムズ（電子版）は今週初め、野村ホールディングス（ＨＤ）傘下の香港法人の投資銀行部門幹部が、中国当局によって滞在する中国本土からの出国を禁止されたと報じた。中国経済の悪化が深刻化するなか、投資銀行は中国政府が躍起になっている外資誘致に不可欠な存在であり、今回の対応は、海外企業の投資意欲を低下させそうだ。中国では、人民解放軍や外務省の幹部が相次いで動静不明となるなど異変が伝えられる。経営再建中の不動産大手、中国恒大集団は２８日、創業者の許家印会長が当局に拘束されたと公表した。ジャーナリストの長谷川幸洋氏が「危ない中国」に迫った。 習近平主席率いる中国のリスクが高まっている野村ＨＤ傘下の香港法人の投資銀行部門幹部が中国本土からの出国を禁止された。中国はかねて、外国人や中国人に出国禁止措置を連発していたが、外資の投資銀行関係者への発動は異例だ。

米連邦破産法１５条を申請した不動産大手、中国恒大集団の経営再建策が重大危機に直面している。 中国メディアの財新は、中国恒大の夏海鈞・元最高経営責任者（ＣＥＯ）と、潘大栄・元最高財務責任者（ＣＦＯ）が中国当局に拘束されたとみられると報じた。２人は不適切な資金流用に関わったとして昨年７月に辞任していた。創業者の許家印氏は現在も執務を続けているという。 中核子会社の恒大地産集団は、２５日が期限だった人民元債４０億元（約８１０億円）の元利金の支払いができなかった。同債券は３月２３日が期限だった利払いもできておらず、資金繰りの悪化が続いているとみられる。

８月に米連邦破産法１５条の適用を申請した中国不動産大手、中国恒大集団の経営再建に暗雲が立ちこめている。同社は２４日、事業子会社の恒大地産集団が当局による調査を受けているため、「新規債券発行の適格基準を満たしていない」とする声明を発表した。 恒大地産は８月、情報開示に絡んで違反があったとして中国証券監督管理委員会から調査を受けていると発表していた。 恒大集団は３月に公表した債務再編案で、発行済みの債券を新たな債券や関連会社の株式に転換する方針を示していた。新たな債券の発行ができなければ、再編案の実行に支障を来す可能性がある。 今月２５、２６日に予定していた外貨建て債務の再編を巡る債権者との協議も延期した。地元の広東省政府などの支援を受けるが、業績が想定を下回り、条件を見直す必要があるなど合意の取り付けに時間がかかっているとみられる。

かれこれ３０年前の話になる。 香港社員旅行の夜に抜け出して、足を延ばしたマカオ。一発でその魅力、いや、その魔力に取り憑（つ）かれた。２４時間、ずっとギャンブルができる街があるなんて―。当時から担当していた競馬は、最終レースがゴールしてしまうと、いくら負けていようがそこでおしまいだった。 最初はルールを知っているブラックジャックに挑戦していたが、なんたってマカオではバカラ台の盛り上がりがすごい。２枚から３枚配られるトランプの数字の合計（９に近い方が勝利）を比べて、「庄（バンカー）／Ⓑ」が勝つか、「閒（プレーヤー）／Ⓟ」が勝つか。たまに「和（引き分け）」もあるけれど、ほぼ勝率半々の単純なばくちだからこそ、みんな一気に熱くなる。 その後、何回か香港経由で通っているうちに、ボクもその渦の中に飛び込んでみたくなった。 １９７０年創業の老舗ホテル「リスボア」のカジノフロアには、地下から確か地上４階まで

東京電力福島第１原発処理水の海洋放出が始まった。これに対し中国が、日本産の水産物輸入を全面停止するなど、猛反発している。 中国や香港では日本食を忌避する動きも出てきている。香港のワタミ店舗でも放出直後から１週間の売り上げが１５％ダウンした。現地からの報告によると、水産物以外にも和牛など日本食全体に影響が出ているようだ。 そもそも中国の反発に科学的根拠はない。放出しているトリチウムの濃度の総量は、中国や韓国の原発と比べて極めて少ない。しかし、「反日」を訴えたい中国政府にとってはいい口実を与えてしまった。不動産大手の中国恒大集団が破産申請するなど、経済が苦境に直面しており、中国政府は国民の不満を、原発処理水にそらす目的があるのだろう。だから日本が「安全だ」と説得を試みても無駄足に感じる。 最大の被害者は、漁業関係者だ。ワタミはもともと、海の環境保全という観点から漁港との提携を進めているが、ただ