埼玉県所沢市の中沢啓治さんの自宅で見つかった「はだしのゲン」第2部の下書き原稿。上は自宅に残っていた「はだしのゲン」のカラー原画 昨年12月に73歳で死去した漫画家、中沢啓治さんの代表作「はだしのゲン」の続編ストーリーを描いた下描き原稿が、埼玉県所沢市の自宅で見つかったことが、15日分かった。下描き原稿は近く広島平和記念資料館(広島市)に贈られる予定。 今年1月、妻、ミサヨさん(70)が、資料を整理している際に見つけたという。 見つかったのは、漫画原稿を制作する前の「ラフ」で、B4サイズの紙4枚に、第2部の17~32ページが描かれていた。上京したゲンと東京大空襲による孤児たちとの交流の物語で、鉛筆で、こま割りや絵、せりふを指定している。 ラフには、孤児の身の上話を聞いたゲンが「わかるよ、わしも広島のピカで同じ思いをしたけえのう…」と自分の被爆体験を重ねてつぶやく場面もある。 中沢さんは生前