マンガ家・イラストレーターである江口寿史先生のツイートを発端とした、一連の漫画論とやりとり。そして、それを見た他のマンガ家の先生の反応やご意見などのまとめ。 ※ツイート数400強。とても長いまとめです、ご注意を。 ※12月5日17時で、このまとめは更新終了しました。 ※原則、時系列順ですが、読みやすさ優先のため少々並べ変えている箇所があります。 ※代表作は主観でチョイスさせていただきました、ご了承ください。
仕事で会話劇を書かなければならなくなった、まとめ主が泣き言をツイートした所、アドバイスを数人の方から頂いたのでまとめてみました。 ちょいちょい、その後に今回の件について発言された物を追記してます。
今回はゲームとあまり関係ない話。 『トイ・ストーリー』シリーズを始めとする数々の傑作でおなじみアニメ制作会社、ピクサー。この会社の作品のDVDソフトには、たいていピクサー社内における制作現場のメイキング映像が特典として収録されている。最新作『トイ・ストーリー3』のブルーレイ版にも豪華な特典映像がたっぷり付いていたが、その中のひとつ「脚本の書き方講座」が、映像をまじえてとてもわかりやすく作られており、非常に面白いものだった。 まず前提として、ハリウッドの娯楽映画の多くは「映画の尺の1/4が第1幕(発端)、1/2が第2幕(葛藤)、残りの1/4が第3幕(解決)」という3幕で構成されている。ピクサー作品の場合「脚本はおおよそ100ページで、3幕の配分は25/50/25ページ」とのこと。 この特典映像「脚本の書き方講座」では、ピクサーの『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレデ
コミックナタリー Power Push - 福島聡「星屑ニーナ」 マエストロの新作は胸キュンSF!読ませるネームのツボを初披露 「DAY DREAM BELIEVER」や「機動旅団八福神」など、重厚な作品群を発表してきた福島聡。彼がFellows!(エンターブレイン)で始めた新作「星屑ニーナ」は趣きをガラッと変え、ロボットの星屑と少女ニーナの愛おしい日々を描く、とびきりキラキラしたSFコメディだ。 「星屑ニーナ」がいかにして生まれたのか、さらに福島の老練なネーム創作術をコミックナタリーが徹底取材。福島聡コメンタリー付きのネーム生描き動画をお届けする。さらにFellows!の看板作家、森薫と入江亜季が取材に乱入! 三者三様のネーム術を語ってもらった。 取材・撮影/唐木元 文/坂本恵 ハチャメチャでキラキラのSFコメディを ──福島さんのこれまでのマンガって、常にどこか不穏な空気感があったと思
第16回は作家の矢作俊彦さん。「小説家という職業」について語ってくださいました。 映画監督を目指していた青春時代から、影響を受けた小説や映画作品、出版界の現状について幅広くうかがいました。聞き手はいつものように文芸評論家の池上冬樹さんですが、今回は矢作さんの長年の同志で、「二代目矢作俊彦」の異名を持つ小学館の文芸誌「きらら」編集長の稲垣伸寿さんにも加わっていただきました。 ◆小説家じゃない/割りに合わない商売 ――「小説家という職業について」という話で、こまかいところまでうかがいます。 矢作さんは、十代で漫画家としてデビューされています。漫画家でデビューして、22歳のときに早川書房の「ミステリマガジン」から短編でデビュー。作家となります。そのあと作家をやりながらラジオやテレビの構成も手がけてらっしゃいます。 矢作 作家はやってないです。21~23歳までの間に短編を3~4本書いただけで、作
by churl 「シャイニング」「ミザリー」といったホラーものから「刑務所のリタ・ヘイワース(映像化タイトルは「ショーシャンクの空に」)」「グリーンマイル」といった非ホラーまで多くの小説を手がけ、また、映像化された作品も数多い作家のスティーヴン・キング。そのスティーヴン・キングがこれから小説家を目指す人に向けて、成功するために何を知っておかなければならないかという12のノウハウを伝授してくれています。 これは小説家に限らず物を書く人、そしてクリエイター全般について言える内容となっています。 キングの語る12の「知っておくべきこと」は以下から。 Everything You Need to Know About Writing Successfully: in Ten Minutes - Great Writing Creative Writing Community 1.才能・天分 これ
iPadが世に出てくれたおかげで(まだ出てないけど)、ずいぶん「紙じゃない漫画の出し方」についての話がしやすくなりましたね。 少し意識的にアンテナを張ってみた結論として、考えるはずの人は皆ちゃんと考えていることが、よくわかりました。ずいぶん安心したです。 賛否はもちろん、的を射ていたり外れていたり、冷静だったり前のめり過ぎたり色々ですが、ある程度の数の意見やビジョンを辿って行けば、漫画を描いて世に出してごはん食べて、てことが出来ている人ならば、だいたいのところは掴めてくるはずです。 で、何をしたらいいのか、というハナシはつぶやきの続きなのですが、 スキャンですよ。とにかく。 「紙はもう終わり」 「いや出版社は残る」 「アマゾンとかの印税70%は真に受けられない」 「漫画家は個人で立つべし」「いや”出版社”との共同作業なくして漫画は成立しない」 有意義な意見も多いです。また、対立しているつも
12月13日に大東文化大学で報告したレジュメをいまワードで修正してて図表も汚いけど(笑)つけたものを以下にコピペ。ただし下付き英数字なんかはワード文書ではちゃんと表記したりしてるけど以下では面倒なので修正してないかも。一応、未完成なので引用とかする際には僕の了解を得ること。研究目的でワード版を研究者個人で請求された場合は対応します。僕と面識ない方は本名、住所、勤め先(学校)、電話番号を必ずメールで教えてください。いずれが欠けてもお送りしません。面倒にならないかぎり(例:請求者多数とか神経質な対応とかストーカーとかいろいろ)送ります。レジュメなのでグルンステンの本を読んでて、なおかつ口頭の注記を聞いて完全レジュメと思ってください。ほぼ当たり前のことなんだけどたぶんマンガ研究の世界ではここらへんの常識が通用しない可能性があるのでわざわざ注記。 (付記)id:ITOKさんに図表を一部作成していた
コミックナタリー Power Push - Fellows! 入江亜季「乱と灰色の世界」 - Fellows!発、作画プロセス動画第2弾はアナログ着彩の名手がノウハウを初公開 お気に入りの靴を履くと大人の姿に変身する魔女っ子のファンタジーマンガ「乱と灰色の世界」で、本格的な長編連載に初めて挑む入江亜季。彼女の魅力のひとつに、独自の世界観と繊細なタッチで描くカラーイラストが挙げられる。 コミックナタリーは、そんな入江のカラー制作現場を密着取材。掲載誌Fellows!(エンターブレイン)のプレゼント企画「Fellows! COLORS」に収録されるカラーイラストができあがっていく姿を追った。「塗っているのがとにかく楽しい」と語る入江の彩色テクニックを、とくとご覧あれ。 取材・文/増田桃子 編集・撮影/唐木元 カラー着彩の名手は「塗っていれば幸せ」 ──入江さんといえばカラー着彩の名手としても名
コミックナタリー Power Push - 乙嫁語り / 森薫 森薫 乙嫁語り - 新作のリリースを記念して異例の大サービス、「描き込み魔」の作画プロセスを動画で公開! 「エマ」で世のマンガ読みたちを唸らせた森薫が帰ってきた。シルクロードが舞台の、飛びっきりの新作を引っさげて。コミックナタリーはビデオカメラ片手に、待望の新作「乙嫁語り」の制作現場を密着取材。作画過程の隅々までをディスクに収めることに成功した。森本人によるコメントとともに、世にもレアな、誰もが舌巻く精緻な技巧をご覧いただきたい。加えて、掲載誌Fellows!(エンターブレイン)のプレゼント企画「Fellows! COLORS」についてもご案内。 取材・文/増田桃子 編集・撮影/唐木元 下描きは気合い入れて線1本が理想 ──今日は作画の現場を最初から最後まで見せていただけるということで、滅多にないことなのですごく楽しみにして来
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NHK教育テレビで放送される「趣味悠々」で、その名も「中高年もグワシ!楳図かずおの4コマ漫画入門(仮題)」が11月5日よりスタートする。 「趣味悠々」はさまざまなジャンルの趣味について、その分野の講師が初心者にわかりやすく基本から解説する番組。楳図が講師を務めるのは毎週木曜で、全8回が放送される予定。 放送内容の詳細は未定のため、番組公式サイトを随時チェックしてほしい。中高年の受講者相手にどこまでぶっ飛んだマンガ指南をしてくれるのか、いまから期待で胸が高鳴る好企画だ。 番組情報 放送局:NHK教育 番組名:趣味悠々 中高年もグワシ!楳図かずおの4コマ漫画入門(仮題) 放送日時:2009年11月5日(木)~12月24日(木)毎週木曜 22:00~22:25
サマーウォーズの監督・作画監督コンビである細田守×青山浩行の対談を読んでいて、目から鱗が何枚も落ちた。 細田 (……)以前、僕が東映で先輩演出家の人たちに教わったことといえば、とくに幾原邦彦さんからですが、演出の付け方には二種類あると。ひとつは、「表現派」、もうひとつは「芝居派」だと。芝居派というのは、キャラクターの演技や感情表現を、アニメーターの動きや表情に頼って演出することです。それに対して表現派は、アニメーターの芝居に頼らず、なるべく絵コンテの表現で作品のおもしろさを保証するという演出のことです。主に、東映では、芝居派の演出をすると失敗すると言われていて、なるべく作画の力を当てにしないで演出をしろと教わりました。 「『サマーウォーズ』のキャラクターの演技はいかにしてできたか? 細田守×青山浩行 対談」『PLUS MADHOUSE 3 細田 守』p.141 ■環境制約が二つのスタイルを
とっぴんぱらりのぷぅ 作者: 田中芳樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/01/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (16件) を見る 田中芳樹が対談形式で贈るブックガイド。さすがの博識が活かされ、なかなか読み応えがある本に仕上がっている。巻末に掲載されているブックデータは圧巻。 今回取り上げるのは久美沙織との対談である。「男性作家が書く女性人物についてどう思うか」という問いに対して、久美はこう答えている。 久美 いやあのですね、憧れがあるのと、本当に愛があるのと、関心があるのと、微妙に違うと思うんですよ。 ジブリの話ばっかりして申し訳ないんですけど、あんっっっだけ! 戦闘機とかに愛があるのに、山羊に上の歯を描いたりするわけです。山羊って上の歯ないのに。 田中 ああ、なるほど(笑)。作り手の人たちも、そこまでは観察してないわ
学問を好み、伝統を愛してその歴史を紡いできたまち、金沢。 工芸が今も生活のなかに息づくこの地は、ものづくりのまちでもあります。 金沢美術工芸大学は、戦後の困難な時代のなか、 人のつくる力を信じる金沢の市民が、その心でつくった大学です。 この大学には、「手で考え、心でつくる」ということばがあります。 ここで教鞭をとったある教員が残したこのことばは、ものをつくることが 「つくりながら、試み、考える」ことであること、 「心をこめて」行うことであることを教えてくれます。 この大学で、たくさんの先輩たちが 「つくりながら、試み、考える」ことを繰り返し、 「心をこめて」作品をつくりあげ、世界へ飛び立っていきました。 「手で考え、心でつくる」。 今日も金沢美術工芸大学では、このことばのもとで、 学生たちが学び、鍛錬を重ねています。 ものをつくること、そして ものをつくることについて真剣に考えること。 そ
ぼくらの 10 (IKKI COMIX) 作者: 鬼頭莫宏出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/01/30メディア: コミック購入: 8人 クリック: 30回この商品を含むブログ (108件) を見るかなり前から疑問に思っていた、鬼頭莫宏先生の作品から感じる不可思議な印象について一つの仮説を思いついたので、今日はそれを一つ。 特に「ヴァンデミエールの翼」以降から感じる印象なんですが、鬼頭先生の漫画からは、突き放されているような印象を受けはしないでしょうか。説明が難しい感覚なんで言葉を並べますけど、悪い意味でなく臨場感がないと言うか、作品内にのめりこみきることができないと言うか、作品世界が妙に遠いと言うか。 一応それがあると前提して話を進めちゃいますけど、他の漫画家の作品からは感じたことのない感覚なんですよね。ひどく独特なテンポがある。 今まで、絵のせいか構図のせいかと色々と考えてき
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