このように威力だけ見れば口径、重量、エネルギーなど.45ACPの方が勝っていることが、数値だけでも分かる。その一方で、腔圧、つまりマズル内プレッシャーや銃口初速に勝る9mmは貫通性が高く、またその小ささ、軽さから装弾数も多く、小さく軽い銃を選ぶことが可能だ。どちらにも一長一短ある。 私自身も現時点でどちらかを選べといわれれば、9mm派というしかない。もちろん.45オートは大ファンだが、重すぎ大きすぎで、練習するのに銃弾の値段が高過ぎる(50発30ドルほどもしてしまう。9mmは半分以下だし、リロードすると1/4以下になってしまう)という三重苦に陥ってしまうのである。 そこで、史上最大の麻薬押収事件を経験し、今は後進の指導に身を置く、伝説の刑事、Dean Caputo(ディーン・カプート)氏から実践的な面でこれらの違いに語ってもらうことにする。 現役時代からCOLT 1911をキャリーしている