中国では国民に対し、子どもの数を増やすよう呼びかける声が強まっている/JOHANNES EISELE/AFP/AFP/Getty Images (CNN) 一人っ子政策が撤廃された中国で、今度は国民に対し、子どもの数を増やすよう呼びかける声が強まっている。 中国共産党機関紙の人民日報はこのほど、「出産は家族の問題であると同時に国家の問題でもある」との論説を掲載し、「出生率の低さが経済や社会に及ぼす影響が表れ始めている」と警告した。 中国政府が先に発表した新しい郵便切手は、子どもの数に関して残る規制が撤廃される可能性をうかがわせる。 来年の亥(い)年を前に政府が発行した切手には、両親と子ども3匹の姿が描かれている。2016年の申(さる)年の記念切手には2匹の子ザルが登場し、一人っ子政策撤廃の証しとみなされた。 一人っ子政策がもたらした人口構造問題は鮮明化し始めている。労働人口は縮小し、高齢者