Published 2022/01/21 20:49 (JST) Updated 2022/01/21 21:07 (JST) 筑摩書房と中央公論新社、河出書房新社、角川春樹事務所の出版4社が、文庫本の本文を印刷する用紙を共通化することが21日分かった。2月刊行分から順次用紙を切り替える。出版不況が続く中、用紙の確保と調達価格の安定化が狙い。中央公論新社によると業界初の取り組みという。 「ちくま文庫」「中公文庫」「河出文庫」「ハルキ文庫」などを抱える4社と王子製紙が用紙を共同開発した。これまで文庫本の本文用紙は、各社が独自の仕様を持ち、色合いや紙の厚さが異なっていた。近年は書籍の販売低迷で、製紙会社側が出版社ごとの用紙生産を維持するのが難しくなり、共通化を協議してきた。
かれこれ20年ほど前に行ったマウスの皮を原材料として製作した羊皮紙(チュー皮紙)の製作工程の手元のノート、画像をもとにした記録です。 【原皮】 ddY系統のマウス(20週齢程度)の皮(重量9g~14g) 【石灰液(石灰乳)】 30%濃度(精製水175ml+酸化カルシウム75g、pH12.5)の石灰液を準備 【製作工程】 1)原皮の浸漬:石灰液に毛や脂肪が付着したままの皮を4~7日間浸漬した。 01皮の浸漬02皮の浸漬 2)毛の除去:石灰液から取り出し、水洗いしてから毛を除去した。(手で軽くこするだけで毛の除去が可能)毛の除去後に水洗いした。 03石灰液より取り出し04毛の除去 3)脂肪の除去:先の丸い刃物(ロータリーカッターの刃等)で脂肪を取り除いた。 05脂肪の除去06脂肪の除去前後の比較 4)木枠へ張り付け:全方向均等に引っ張ることができるように糸をかけて張り付けた。 07張り付け準備
Published 2019/07/09 16:15 (JST) Updated 2019/07/10 07:54 (JST) 北京郊外にあるアジア最大級モール「LIVAT」内にある「言几又書店」は、北京でも最大級となる2フロア3000平方メートルもの規模を誇る。店内には皮や陶器のクラフト店も。週末は親子連れも多いが、カフェスペースは平日はまるで自由な形態で働くSOHO(仕事場兼住居)の「ワークスペース」のようだ=斎藤淳子撮影 「このモールにもまた、こんなにおしゃれな書店ができた!」。2016年ごろから北京の街ではまるで雨後のたけのこのようにおしゃれな書店が次々と現れている。なぜ、中国では街の本屋がこんなに急速に増えているのだろうか? 中国の本屋ブームを北京からリポートする。 ▼猛烈に増えるしゃれた書店 近年、北京にある主要な複合商業施設(モール)21カ所のうち、18カ所に「西西弗書店」、
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書評ブログを運営していると、「さぞかし蔵書があるんでしょうね? 何冊ぐらいですか?」と訊かれることがある。 先に答えを言っておくと、200冊ぐらい(およそ20万円)だ。 そう答えると、かなり驚かれる。膨大な蔵書に囲まれているイメージがあるらしい。だが、わたしの場合、本という「モノ」にはあまり執着しない。もちろん巨大な書棚に憧れるが、それは「あればいいな」という程度。なぜなら、本を読むのは「好き」を広げるためにすることだから。 「好き」を広げるとは、本から新たな知見を得るとか、これまでにない感情を体感するとか、人や知識のつながりが増えていくことだ。当たり前といえば当たり前なんだけど、これを意識してやるとやらぬとでは、大きな違いが出てくる。 この話をするとき、『アンパンマンのマーチ』の2番を引き合いに出したくなる。幸せとは、どんなモノを持っているかではなく、どんなコトをして喜ぶかにある。そして
あけましておめでとうございます。今年で「マガジン航」は創刊から10年を迎えることになります。 昨年は下北沢に誰でも来ていただける「編集室」をあらたに設けました。今年はこの場所を拠点に、ウェブメディア以外にもいろいろな活動をしてまいります。今後も「マガジン航」をどうぞよろしくお願いいたします。 * * * この年末年始は仕事を離れて自分の読みたい本だけを読んで過ごした。10年前にこのサイトを立ち上げたときに漠然と思い描いていたような、電子化へと急激に舵を切るような「本の未来」は、2019年の現在もまだ現実には訪れていない。けれどもいま私たちが享受している書物をめぐる環境は、読者という立場に身をおくかぎりは、きわめて快適といっていいだろう。 仕事納めのあと、買ってからしばらく積んであった本の山を崩し、手始めに野崎歓『水の匂いがするようだ――井伏鱒二のほうへ』(集英社)にとりかかった。一
大阪大学産業科学研究所の古賀大尚特任助教、能木雅也教授らの研究グループは、紙を用いてフレキシブルな電子ペーパーを作製することに成功した。 そこで今回、同研究グループは、樹木セルロースナノファイバーからなる新しい「透明な紙」と、セルロースパルプ繊維からなる従来の「白い紙」を併用することで、電子ペーパーの一種であるエレクトロクロミック(EC)ディスプレイを開発した。従来の紙は絶縁性で透過性を持たないが、導電性高分子またはイオン液体を複合化することにより、透明性に優れた電極と視認性に優れた白い電解質を作製することに成功した。そして、それらを組み合わせてフレキシブルな“紙”の電子ペーパーを実現した。 この成果により、今後、紙に手書きや印刷だけでなく、電気で情報を表示することも可能になる。また、本研究グループは、これまでに、紙ベースのメモリ、トランジスタ、アンテナ、スーパーキャパシタといった様々な電
本は女の最大の武器――。若手人気作家を夢中にさせ、今をつくった古今東西の名作を紹介。その魅力を味わい尽くす「読書エッセイ」。 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』の著者による初のエッセイ集。 アニメ番組「世界名作劇場」のようにゆっくりとした展開で名作を紐解いていきたい……そんな思いに駆られた著者が、古今東西の文学を読み解き、その魅力とそのお話にまつわる思い出を綴ったのが本書。 名作というと敷居が高いと感じている人が多いと思うが、ページをめくってみると、そこにいるのは今の私たちと変わらない悩みやコンプレックスを抱えた人々。友情、恋の駆け引きといったワクワクするようなお話から、裏切り、三角関係といったギラギラしたお話までが、余すところなく描かれている。 ここでは、有吉佐和子の『悪女について』、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』からカズオ・イシグロの『日の名残り』まで、全57冊の読みどころと、柚
◆書誌・情報学からの提案・ノート・随筆等の文章を、僅かなスペースではありますが、読者の皆様にお届けしております小冊子であります。 ◆パソコン・インターネットによるデジタル検索は、確かに調査の手間を省力化することに多大な力をもっています。しかし、問題はパソコン・インターネットによるデジタル検索情報で事足れり、という風潮です。 ◆いま現在、デジタル検索に「のっかってこない・ひっかからない」書誌情報も当然のように存在しています。それらを調べることは、いよいよ今後困難になっていくのかもしれません。 ◆また増え続けていく膨大な情報の中から、自分にとって必要な情報をいかにセレクトしてくるかという技術も、ますますこれからの日常生活においても必要とされてくるのではないでしょうか。 ◆そのような際の参照すべき原点として、私たちは近代を対象とする書誌・情報学の成果をもっています。しかしながら、それらは「埋もれ
神吉晴夫という人物をご存知でしょうか。 光文社の二代目の社長であり、かんき出版の創設者。「カッパブックス」という戦後の出版の歴史にのこるシリーズを立ち上げ、ベストセラーを連発した伝説の編集者です。 神吉氏が手がけた『英語に強くなる本』は140万部超、『頭の体操 第1集』は260万部超。作家の松本清張を発掘し、代表作『点と線』は100万部超。小松左京の『日本沈没』は上下合わせて400万部超、とクラクラするような部数を連発しています。(もちろん全体的に本が売れていた時代なので単純に比較はできないけれど、それでもすごい数字です……。) さて、そんな神吉氏が昭和30年に「日経広告手帳」という雑誌に寄稿した「ベストセラーの作法十か条」なるものがあります。今日はそれを紹介しようかなと思います。いま見ても古びていないので、コンテンツづくりやマーケティングに少なからず参考になるのではないでしょうか。 ①コ
【ニューヨーク共同】米国で2年以上、電子書籍の販売が減り続けている。背景には2015年に大手出版社が値上げしたことや、タブレット端末を長時間使うことによる「デジタル疲れ」が意識され、紙の本の売り上げが持ち直した事情がある。一方、日本では紙の本の販売減少に歯止めがかかっていない。 電子書籍の専用端末が米国で登場したのは06年で、ソニーの「リーダー」が先駆けだった。翌07年に米アマゾン・コムが「キンドル」で続いた。米出版社協会(AAP)によると、08年の大人向け電子書籍の販売額は6240万ドル(約70億円)だったが、米アップルなどが相次いで参入し、14年には13億7360万ドルに拡大。当時は数年後にも… この記事は有料記事です。 残り455文字(全文758文字)
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