ネットワーク運用管理の自動化は、ネットワークエンジニアにとって大きな課題の一つになっている。ネットワーク運用管理を自動化すると深夜作業や障害対応の時間を減らせるため、ネットワーク管理者の働き方の質を大きく上げられる可能性がある。 ネットワーク運用管理の自動化技術は、抽象度別に大きく四つのレイヤーに分類できる▼(図1)。このうち「機器管理」と「ネットワーク管理」は、主に物理ネットワークの管理作業を自動化するレイヤーだ。「機器管理」は、ネットワーク機器の管理を自動化する技術。例えば、初期設定を自動化する技術が該当する。「ネットワーク管理」は、複数機器が接続するネットワークの管理を自動化する技術である。この記事では、ネットワーク技術者にとって身近なこれら二つのレイヤーに絞って、自動化のための技術を解説する。 ネットワーク運用管理の自動化技術を、抽象度別に四つのレイヤーに分類した。「機器管理」と「