小学校に入ったばかりの7歳の「走る力」が低迷している。50メートル走の記録は男子が10秒68、女子が10秒98。それぞれ前年度より0秒01、0秒05ずつ速いが、2年前よりは0秒02、0秒01ずつ遅い。ピークだった1988年度と比べると、男子で0秒43、女子で0秒45の差が開いている。 東京都の小学校教諭(45)は幼児期の遊びの変化を理由に挙げる。「携帯ゲームが定着し、都市化や安全面の問題もあって外遊びをしなくなった」。新入生の中には、走るときに右手と右足が一緒に出たり、力むと真っすぐに走れなかったりする子もいるという。 エスカレーターの普及などの利便化や、食生活の変化との関わりを指摘する声も。日本女子体育大の永島惇正学長は、子どもを取り巻く環境づくりを訴える。「運動指導に強い幼稚園教諭や保育士を育てようと、各大学で学科改編も進んでいる」という。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただく
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