ネズミにかじられたとみられるケーブル=JR東海提供 新幹線は、ネズミに弱い――。28日早朝、JR東海道新幹線の静岡―掛川駅間の上下線で、停止信号の表示が変わらないトラブルが発生した。上下線計81本で最大2時間39分の遅れが生じ、約6万8千人に影響が出た。JR東海はネズミが信号ケーブルをかじった可能性が高いとし、思わぬ弱点に頭を抱えている。 ■検査時に侵入か 同社によると、28日早朝に新幹線総合司令所が異常を察知した。同社の社員が静岡―掛川間にある信号を制御する機器室を調査。配線箱内の直径約2センチのゴムで覆われた信号出力ケーブルが、導線がむき出しになってショートしていた。社員が室内で体長5センチほどのネズミを目撃したため、ネズミがかじって損傷した可能性が高いという。 機器室(縦6.1メートル、横11.7メートル、高さ9メートル)は山や畑に囲まれており、外部からの侵入を防ぐために、すき