沖縄県名護市・大浦湾のアオサンゴの群落とクマノミ。生物多様性が豊かな日本周辺の海は保全が急務だ=2009年10月 海の汚染の程度や生物の状況などから「海の健康度」を数値化して求める方法を米国とカナダの研究グループが初めて開発、世界の約170の海域を評価した。日本周辺の海は100点満点中69点で世界平均の60点を超え、11位だった。研究結果は16日付英科学誌ネイチャー(電子版)に発表された。 世界で6番目に広い日本の排他的経済水域(EEZ)の海洋生態系の豊かさが示された形だ。 世界全体では、漁業資源の減少が「健康度」を下げているが、ドイツ、カナダ、オランダがベスト10に入るなど先進国の点数が高く、アフリカの貧困国が低い傾向にあった。