トップ > 特集・連載 > 東日本大震災 > 福島原発事故 > 記事一覧 > 記事 【福島原発事故】 栃木の処分場、矢板に 原発事故の指定廃棄物 Tweet mixiチェック 2012年9月3日 横光克彦環境副大臣は三日午前、栃木県庁で福田富一知事と会談し、東京電力福島第一原発事故に伴い栃木県内で発生した、一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル超の「指定廃棄物」の最終処分場を、同県矢板市塩田大石久保の国有地に建設したい意向を伝えた。二〇一四年度中の完成を目指し、地元住民への理解を得るための協力も求めた。 政府は栃木、宮城、茨城、群馬、千葉の五県で最終処分場の建設を計画しているが、具体的な候補地を明らかにしたのは初めて。 候補地は塩谷町との境にある国有林。環境省は「水源や河川から離れ、地下水位が深く安全性で有利。約三百メートルの距離に民家が一軒あるが、山頂を隔てて候補地とは隔離されている」など
突然の提示に、地元は強烈な拒否反応を見せた。東京電力福島第一原発事故で発生した高濃度の放射性廃棄物の処分をめぐり、環境省が三日、矢板市塩田の国有地に候補を絞った最終処分場。市内の除染作業を本格化させる中、新たな壁に住民は不安を隠さない。二〇一四年度中の廃棄物の搬入開始を目指す計画が、いきなりつまずいた。 (神田要一、磯谷佳宏) 「突然のことで、どう答えていいのか…。助けてあげなきゃという気持ちもあるけど、自分のところに来るとなると何とも複雑」。矢板市役所を訪れた市内の主婦(68)は、放射性セシウムが一キログラム当たり八〇〇〇ベクレルを超える県内の指定廃棄物を一手に引き受けることを聞くと、言葉を失った。 処分場の候補地となった山林は塩谷町とも接するが、県庁で会見した環境省の担当者は「処分場を囲むように尾根があり、隔離されている」と、外部への影響は少ないとした。処分場はコンクリート壁を二重に設
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