富士バイオメディックス 粉飾の舞台裏㊤－集中｜MEDICAL CONFIDENTIAL2008年10月14日、一つの医薬品開発支援会社が負債総額229億円で東京地裁に民事再生法の適用を申請した。富士バイオメディックス（東京都中央区、以下ＦＢ）。岩﨑稔氏が社長を務めた資本金51億8603万円、従業員500名の企業。思えば、05年の名証セントレックスへの上場自体、いずれ食い物にされるための仕儀だったといえるのかもしれない。 当時の管理本部長の新湯新一氏（仮名）はりそな銀行出身。金融業務に精通していた。 ＦＢの設立にはメデカジャパンの代表・神成裕氏が深く関与し、上場後も事実上、支配下に置いていた。これは東京地方検察庁も把握している事実だ。 上場時を実現するに当たってはメデカから送り込まれた渡部喜一氏（仮名）が奔走。やっとの思いでこぎ着けるに至った。 神成氏の影響力は公表資料からも明らかだ。上場後の株主構成を見ると、メデカ関係者と加ト吉関係者が大半。創業社長・鈴木晃氏はほん
