民進党は代表選の真っ最中。この代表選は党の命運を賭けたものになるとも言われている。前原誠司さんと枝野幸男さんのこれまでの主張をもとに、内政にかかわる大事な論点を整理しておきたい。それはずばり「支え合い」の意味だ。 前原さんは「税の本質を取られる」ものから「安心を得るもの」に変えるという。そのうえで消費税も含めた税制の抜本的な改革(=「税のベストミックス」)を訴えつつ、これらを財源として、教育、医療、介護、障害者福祉、子育ての自己負担を大幅に軽減するという。 枝野さんは、法人減税等が進められるなかでの消費増税は「大衆増税」だとして、これを行わないと主張する。支出面では、保育・教育、医療・介護分野の賃金を底上げで雇用を拡大し、これらを景気対策と位置づけて、国債も財源にあてていくという。 再分配を重視する視点、不平等を正すという視点は両者に共有されている。だが、重要な違いがある。それは「現状認識