不祥事などで業績不振が続いていたハンバーガーチェーン・日本マクドナルドホールディングス。だが、このところ復調の兆しが見えてきたようだ。2016年1~3月期の連結決算では、営業利益が7四半期ぶりに黒字を計上した。実際に店舗を訪れてみると、マクドナルドのある「変化」に気がつくという。店舗の定点観察を続けるマーケティングコンサルタント・新井庸志氏がマクドナルドの実情に迫る。 消費者の意識“否定”から“許容”へ 日本マクドナルドホールディングスの2016年1~3月期の経営成績を見てみると、税引き後利益は1億7600万円の赤字(前年同期は145億円の赤字)となったものの、赤字幅は縮小し、営業利益は1億5100万円の黒字(前年同期は99億円の赤字)で、7四半期ぶりに黒字に転換した。さらに、全店売上高は前年同期比23%増の約1021億円、全店客数は同8.1%増など、前年同期より大きく改善された数字が並ん