大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長と公明党副代表の白浜一良参院議員は七日夜、大阪市内で会談し、公明党が次期衆院選で候補を擁立する全国の九小選挙区すべてで維新の会側が候補を立てない選挙協力を実施することで合意した。維新の会幹部は、大阪、兵庫の六小選挙区の公明党候補については、要請があれば維新の推薦を出す考えがあることも明らかにした。 九小選挙区は、太田昭宏前代表が立候補する東京12区、北側一雄前幹事長の大阪16区のほか、北海道10、神奈川6、大阪3、5、6、兵庫2、8の各区。 公明党は二〇〇九年の前回衆院選で全敗した小選挙区の議席復活が最優先課題。一方、維新の会は大阪市議会で過半数に届いておらず、維新が目指す「大阪都」構想の実現には公明党の協力が不可欠。維新幹部は「選挙協力の見返りは大阪都実現に向けた公明党側の支援にほかならない」と強調した。