細野豪志原発事故担当相が8日、来県した。「福島の再生と原発事故収束への取り組み」と題して講演し、「原子力(発電)は減らすが、原子力技術はしっかりと残していかなければならない」と訴えた。 細野氏は、日立市内のホテルで開かれた藤田幸久副財務相の国政報告会で講演した。今後のエネルギー政策について、「原発を減らすという方向性は出ているが、国家が前面に立って原子力の人材育成をして技術を残さなければ、廃炉を実現することもできない」と主張。その上で「茨城県のような原子力の人材を育ててきた地域がこれからも重要性を失うことはない」と述べた。日本原子力発電東海第2原発(東海村)の再稼働への言及はしなかった。 また、細野氏は民主党代表選(10日告示、21日投開票)への立候補を見送った理由について、「日々判断しなければならないことがあり、それに応えるのが私の役割。除染などの課題を一つ一つ前進させることで、政治の信