◇「反日」残り火に油 先月(8月)カナダを旅行中のことでした。テレビから流れるニュースの中で、韓国の李明博大統領が日本側の表現でいうと島根県・竹島(韓国側の表現では独島)に上陸し、テレビカメラの前ではしゃいでいる姿が映し出されていました。 私は反韓国主義者ではありません。韓国に対して特別の偏見を持っている者でもありません。むしろインターネット上では一部の“ネットウヨク”の連中から、私の近代史観に対し「韓国の手先」とか「韓国に帰れ!」などという罵声を浴びている立場の人間です。 そんな私ですが、そのニュース映像を見た瞬間「なんという愚かしいことをやる人だろう。一国のリーダーとしては失格だなあ」と、思わずつぶやいていました。 私たち人類は、近代国家が成立した後の歴史の中で領土紛争とナショナリズム(愛国心)の取り扱いについて貴重な教訓を学んできました。